今期のドラマに医療ドラマが2つあります。日曜劇場「東京MER」と「ナイト・ドクター」だ。どちらもおもしろく、かつ二つは同じ救命救急の世界を描いても、かなり毛色が違っていて楽しめている。「東京MER」は医療の世界と政治の世界が入り交じるところが新機軸だ。正義の医療チームとそれを支える政治家、それに対する敵役の政治家たちこの構図が明確だ。憎々しい敵役がコミカルでもある。日曜劇場カラーとも言えよう。二つの対立構造の中で、その両方にまたがる医師免許をもつ官僚(賀来賢人)や、女性研修医(中条あやみ)などを取り混ぜながら、冷静かつ非常にさわやかな鈴木亮平分する喜多見チーフを中心とするキャスト群がよくキャラが立ってよろしい。日曜劇場を楽しみにする毎週が始まった。
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