フランスの前のドイツ

Classic
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「マット・ハイモヴィッツ チェロ・リサイタル」を聴きました(NHK-BSクラシック倶楽部)1970年イスラエル生まれのチェロの鬼才、マット・ハイモヴィッツ、そしてパリを拠点に活躍する国際派のピアニスト、児玉麻里のデュオ・リサイタル。曲目はベートーベンの「ユダ変奏曲」、ドビュッシーの「チェロソナタ」、そしてプーランクの「チェロソナタ」である。大好きなドビュッシーは、二人の丁々発止が素晴らしく、良い意味でのスリリング。この曲は冒頭のピアノがまるで歌謡曲のようなのだが、児玉の演奏は品格を伴う。終楽章もまるで日本の祭り囃子のような旋律なのだが、この二人だと日本臭さは抜けて、国際的な音となる。ちと残念なようでもあり、いや素晴らしいのだ。プーランクのチェロソナタは初めて聴いたが、おしゃれで不思議な旋律がおもしろい。思い起こせば、二つのおしゃれなフランスものの前のベートーベンの端正さが際立ってくるなあ。プログラミングの妙である。

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