新倉瞳

新倉瞳のチェロリサイタルを聴きました（NHK-BSクラシック倶楽部）。無観客の収録番組だが、入念な感染症防止が行われての収録の様子が映し出された。1時間ごとの喚起で、外の湿気が入るので、チェロをサーキュレーターに当てて湿気を飛ばしている姿も描かれて裏舞台をのぞき見れたようでおもしろかった。ステージは、白鳥に始まり、「シシリアンヌ」「エレジー」という名曲大会であったが、その後のプーランクの舞曲は典雅でありながらしゃれていて楽しい。ラフマニノフの「ボカリーズ」と「ソナタ」の3楽章も美しい。確かな音程と美音が印象的である。全体にさらりとした演奏で聴きやすい。有村架純が弾いているようなビジュアルもすてきである。最後のバルトークの「ルーマニア民族舞曲」はお楽しみに取っておくことにしよう。