今期ひとつだけ観ていたドラマ「イチケイのカラス」が終わりました。豪華キャストで、特に長崎出身という設定の黒木華の大活躍を期待していたのだった。しかし、超ヒーローの入間ミチオ(竹野内豊)のパワーに全員が巻き込まれていくというドラマであった。最強の敵であるはずの最高裁の長へと女性ながらに上り詰めた日高(草刈民代)もいい人で終わってしまう。最終回、2世政治家の佐々木蔵之介が「入間とはまた会うことになろう」とシーズン2をほのめかす。入間は熊本へと左遷される。あれ、どこかで見たことのある展開ではないか?「HERO」の木村拓哉も沖縄あたりに左遷され、再び都へともどってくるんだった。王道のドラマはいつも同じなのか?ちとくだらない。ドラマ全11話を楽しんだ自分だが、この不満というのは、私は何を求めているのかなあ、ドラマに。「スタージョンの法則」というのがある。SF作家のスタージョンは「SF小説の90%はくだらないものだ」と批判される。これに対してスタージョンは「その通りだ。しかし、SFに限らず、あらゆる出版物の90%はくずだ。ジャンルなんて関係ない」という。これがスタージョンの法則だ。TV放送されるものの殆どはくだらないではないだろうか。残りの10%のよきものを探すべきだ。常に。
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