ユバル・ノア・ハラリ著「ホモ・デウス」を読み始めました。冒頭で、人類がこれまで戦ってきた3つの敵「飢餓・感染症・戦争」を今や人類は封じ込めることができるようになったと述べる。飢餓に関しては。むしろ食べ過ぎで死ぬ人が多いと断じ、戦争も核兵器がそれを封じているとする。核兵器の使用はまさに集団自殺に他ならないからだ。感染症に関して、この書籍は「コロナ」以前に書かれたことから、「エボラ出血熱」が最新の感染症であり、そのような自然災害を人類は封じ込めに成功したとする。しかし、コロナ禍にある私たちにとても気になる記述が残している。「バイオテクノロジーは私たちに私たちがバクテリアやウイルスを打ち負かすことを可能にしてくれるが、(中略)軍やテロリストがさらに恐ろしい疾病や世界を破滅させる病原体を遺伝子工学で作ることを可能にしかねない。(中略)自然界の感染症の前に人類が為す術もなく立ち尽くしていた時代は、おそらく過ぎ去った。だがその頃の方がましだったと懐かしむ日が訪れるかも知れない」と予言する。今回の感染症がそうでないことを切に祈る。もし、誰かが人為的に作り上げた感染症とするならば、絶対に許せない。今日この瞬間に命か奪われているのだ。そのような罪深きことを人類が行っていないことを切に望む。
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