朝食の時、TVを消してみました。朝食の味に注意を向けるためだ。すると、いつも食べるヨーグルトがコーヒーが、少し違った味で感じられる。「ああ、おいしい」
「Think clearly」第36章は「注意の向け方を考えよう」だ。「Eメールやファイスブックのアップデート、チャットのメッセージ。ツイート。ニュースアラート。(中略)それに加えて、空港でも、駅でも、電車の中でも、人の目につく場所にはどこにでもディスプレーが設置され、私たちの注意を引こうと、ひっきりなしにハラハラさせられるような広告や情報が発信されている」その通りだ。TVもしかり。「情報は私たちに何か与えているのではなく、逆に私たちから何かを盗んでいる」と作者は言う。「それらに関わったとたんに、私たちは自分の注意や時間や、場合によってはお金まで奪われてしまう。」と。「スマホ能」でもいっていたように、我々の脳は、様々な情報に反応すると、報酬たる快楽物質を放出する。この本でも同じ事が語られる。「残念ながら私たちの脳は、ほんの少しの変化にも敏感に反応するように進化してきた」「いまではそのおかげで、私たちは、現代的な刺激の集中砲火になかなか抵抗できずにいる」そして次のように結論づける。「あなたの体がいまどこにあろうと、あなたの意識は常にあなたが注意を向けている場所にある。どんな瞬間も一度しかない。どこに注意を向けるかを意識した方が、人生は豊かになる。情報を取り込むときには批判的に厳格に身長になろう」垂れ流される情報の濁流に流されるままではだめだ。TVを消し、スマホを遠ざけてみよう。今何に注意を向けるべきかがすこうし見えてこないだろうか。
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