クリスチャン・ツィメルマンの「ショパン/バラード集」を聴きました。例によって、グラモフォン黄箱111からの偶然の1枚。響きが素晴らしい。一部の濁りも無いような透徹の響きである。第1番は以前から大好きな曲だが、他の3曲のおもしろさも十分に伝わる演奏であった。なんでも、ピアノ調整を自分でするらしい。最高の耳をもつピアニストが最高の響きに調整した楽器で奏でられたということだろう。ふと見ると、部屋の中に何年も調律をしていないアップライトピアノがあった。ふたを開いて、ポロンと鳴らして見るも、私の耳には善し悪しはとうてい分からない。
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