舞台裏のトランペット

Classic
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シングルタスク試行3日目。レスピーギ作曲「ローマの松」(カラヤン/フィルハーモニア  アナログディスク)を聴きました。これまた素晴らしい冒頭だ。ボルゲーゼ荘の松の木立の間で子供たちが遊んでいる様子が、そりゃもう賑々しくはじけるように演奏される。昔この曲を演奏したとき、もらったチェロのパート譜が、ト音記号で書かれていたので、「これ違うパートじゃ無い?」と思ったら、間違いなくチェロだった。その軽やかな高音や高いピチカートの上行形が実に効果的に演奏される。一転、静まりかえると2曲目の「カタコンベ付近の松」が静かに始まりまったく違う世界に連れて行かれる。粘るような空気の中、明るい調に変わって、美しいトランペットソロの聖歌が聞こえてくる。これは舞台裏から演奏するように指示されていて、遠くからたくさんの残響音をともなって響き、夕闇迫る風景を描く。このソロの旋律は本当に美しいのだが、この演奏では技量がもう一つかも知れない。シングルタスクで音楽に脳をすべて浸らせることで、その演奏のすばらしさを享受できる。あ、今日例の「スマホ脳」新書が届いた。読み始めるとしよう。

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