アンデシュ・ハンセン著「スマホ脳」を解説した岡田斗司夫の動画(https://www.youtube.com/watch?v=yEBPWip16TM)を聴きました。その中で、マルチタスクをすると、脳内快楽分泌物が出るという話をしていた。狩猟時代から人類の脳にプログラムされたもので、一つのことに集中(シングルタスク)していたら、動物や人間に襲われて、死んでしまう場合があるため、生き残りのために何かをしながら周りに気を配る(マルチタスク)ことを脳が推奨したからだ。私たちがマルチタスクを行うようになってもう長い。食事をしながらTVを見、ラジオを聴きながら受験勉強した。今も、音楽を聴きながら本を読むことが多い。マルチタスクをすると、エンドルフィンが出るからなのだ。「スマホ脳」の書籍の中では、スマホを有したマルチタスクの実験を様々にしていて、結果としてはシングルタスクの方が高いパフォーマンスを脳は発揮するとのことだ。そういえば、映画にしろ、コンサートにしろ、演劇にしろ、スマホをしながらそれらを同時には(マルチタスク)はしない。大きな感動を得ることがあるのは脳がフルに感じているからかもしれない。そこでだ、これからの生活でシングルタスクを試してみたい。シベリウスの「伝説」「トゥオネラの白鳥」(カラヤン/ベルリンフィル アナログディスク)を本や雑誌など読まずに、スピーカーと対面して聴いてみた。すばらしい演奏だった。北欧の雪に埋没し、黄泉の世界を彷徨った心地だ。読書、散歩、運動、仕事(?)などいろいろなことで、シングルタスクを試してみよう。脳のパフォーマンスを一つのことに全部使ってみたい。
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