久し振りにCDを買いました。鬼束ちひろ「HYSTERIA」である。この鬼束の歌声はインソムニア当時のものに復調したといっていいと思う。一瞬で引き込まれるのは終曲「Boys Dont Cry」だ。フィドルやバンジョ-が入ったカントリー調の曲は実は彼女の本領なのだ。
この曲は二人の人格が交互に出てくるようだ。
涙こぼれ出す 止まないの、泣かないよ、だって男だろう 今は泣き虫でいさせて。
「ネオンテトラの麻疹(はしか)たち」は鬼束らしい歌詞だ。「麻疹」「感染る」「突き堕とす」「悪魔」などの単語がちりばめられる。
「UNCRIMINAL」はメロディの美しさと「ホログラム」という言葉に惹かれる。アレンジが兼松衆というひとだが、鬼束らしいピアノアレンジはそのままだ。インソムニアからのファンにはとてもうれしい新譜である。
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