共時性

NHK　FMの夕方の番組に「音楽遊覧飛行」があります。今日の放送は、紺野美沙子の案内で、世界の映画音楽が放送されていた。最後は「シンドラーのリスト」のテーマがオンエア。イツァーク・パールマンの奏でる心引き裂くバイオリンの音色が目頭を熱くさせる。

放送の中で紺野美沙子がこんなことを言っていた。「黒部峡谷のトロッコ列車に乗りました。まさに絶景。黒部ダムやトンネルを建設した工事の方々の苦労が偲ばれる」というようなことを。こういうのを共時性とでも言うんだろうか？実は昨日から、熊井啓監督作品「黒部の太陽」を見始めていいる。老境にさしかかった三船敏郎と壮年の石原裕次郎。そして、まさにオールスターキャスト。宇野重吉と寺尾聰がまんま親子役で出ている。裕次郎と辰巳柳太郎の親子の確執に観客はドラマに一気に引き込まれる。確執を越えて、裕次郎は工事に参加していく。