山田洋次監督作品「男はつらいよ 望郷編」を観ました。第3作。マドンナは長山藍子。キーワードは「額に汗して、油にまみれてはたらく」それがまっとうな人間のすることよ。ということ。
寅はさくらから意見され、まっとうな人間になろうと反省はする。世話になった北海道の親分の息子。機関車の釜たきの青年に出会い(機関車D51登場)、自らも「額に汗して、油にまみれて」まっとうに働こうと豆腐屋で油揚げをあげる職に就く。しかし、そこはマドンナ長山に惚れたからで、ふられてしまえば、豆腐屋を飛び出してしまう。
映画「竜二」を思い出した。ヤクザの竜二は嫁のために、一度は気質の仕事をしようとするが、やはりどうしてもそれができないのだ。寅も同じ事。そんな生き方そんな人生もあると思う。まさにフーテンのあだ名の通りの生き方しかできないのだ。それにしても、まだ3作目。寅のふられてからの落ち込み様はことのほか大きい。さくらも若くて美しい。風俗的には夏の季節が舞台で、若い女性はみんなミニスカートにノースリーブだ。いいね。
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