郷ひろみがTV番組で「芸能界で誰が好きだったか?」と尋ねられ、しばし困りつつも意を決したように「山口百恵」と言いました。そこで、今晩は山口百恵のアナログLPを聴いてみることにする。「百恵伝説」というボックスセットで、福岡の中古店で購入して、まだ一度も針を落としたことが無かったのだ。
デビュー当時の若々しい声を聴いてみる。後期のすごみのある低めの声と違って、女の子の高い声である(確か花の中三トリオ?)。初々しい中に輝きがあり、演奏に埋もれず浮き出てくるようなのは、すでの大物の片鱗か。
デビュー曲「としごろ」から明確に表現が変化したのが「ひと夏の経験」である。ただのセクシー路線でない、背徳感のある色気が大ヒットにつながったのだろうか。
百恵伝説のボックスをしまうときに、横に隠れるように寝ていたシベリウスの「交響曲全集」(コリン・デイビス/ボストン響)が眼に入った。この全集は大好きで、これは二箱目だ。最初のは聴きすぎてディスクも箱もぼろぼろになった。第2番の1・2楽章を聴いて、グルダのバートーベンのピアノソナタへと変遷していく。休日の夜はいいね。とくに秋はいい。
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