BSのNHKの番組で「イムジン河」のことが放送されました。1968年フォーク・クルセイダースはこの曲を東芝からレコード発売予定だったが、「政治的問題」があると判断した東芝は発売を中止する。かわりに、イムジン河の音符を逆にたどったメロディから発想した「悲しくてやりきれない」をシングルとして発表する。以後、お蔵入りとなった「イムジン河」は2002年にCDシングルとして正式に発売される。この曲は朝鮮半島の南北分断を憂う歌で、二つの国の軍事境界線に横たわるのがこの河である。TV番組では、この曲の作詞を担当した松山猛が、軍事境界線に出かける話が語られていた。今年(2020年)は、奇しくも朝鮮戦争勃発から70年の年である。奇しくも私は 姜尚中 (カンサンジュン)氏の「朝鮮半島と日本の未来」という新書を読み始めた。氏は今年70才。朝鮮戦争の年に生まれたのだ。そして未だ解決していない分断の問題への提言をこの本でしている。このような不思議な共時性(シンクロニシティ)はよく起きる。心して本に向かいたい。そうだ、フォーク・クルセイダースの再発CDを持っていたはずだ。
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