いずれもamazonプライムビデオにて鑑賞。コンスタントに作品を発表するシャマラン監督ですが、「オールド」が途中で挫折していらいの鑑賞です。さて、どんな作品でしょうか。
結論
得意の大どんでん返しはないものの、それなりのサスペンスで楽しませてくれます。共通点は狭い空間での展開。「Mr.ガラス」の3名優とアニャちゃん、「ノック」の驚愕の終末シーンがポイント。よかったらどうぞ。
概要・あらすじ
Mr.ガラス
M・ナイト・シャマラン監督がブルース・ウィリス&サミュエル・L・ジャクソン共演で送り出した「アンブレイカブル」のその後を描いたサスペンススリラー。同じくシャマラン監督作でジェームズ・マカボイ主演の「スプリット」とも世界観を共有する。フィラデルフィアのとある施設に、それぞれ特殊な能力を持つ3人の男が集められる。不死身の肉体と悪を感知する力を持つデヴィッド、24人もの人格を持つ多重人格者ケヴィン、驚くべきIQの高さと生涯で94回も骨折した壊れやすい肉体を持つミスター・ガラス。彼らの共通点は、自分が人間を超える存在だと信じていること。精神科医ステイプルは、すべて彼らの妄想であることを証明するべく、禁断の研究に手を染めるが……。「アンブレイカブル」でデヴィッドを演じたウィリス、ミスター・ガラスを演じたジャクソン、「スプリット」でケヴィンを演じたマカボイが同役を続投。
2019年製作/129分/G/アメリカ
ネットより引用
原題:Glass
配給:ディズニー
劇場公開日:2019年1月18日
ノック
「シックス・センス」「オールド」のM・ナイト・シャマラン監督が、ポール・トレンブレイの小説「終末の訪問者」を原作に、世界の終末と家族の命を天秤にかけた非情な決断を迫られる一家の危機を描いたスリラー。
ゲイのカップルであるエリックとアンドリュー、そして養女のウェンの家族が山小屋で穏やかな休日を過ごしていると、突如として武装した見知らぬ謎の男女4人が訪れ、家族は訳も分からぬまま囚われの身となってしまう。そして謎の男女たちは家族に、「いつの世も選ばれた家族が決断を迫られた」「家族のうちの誰か1人が犠牲になることで世界の終末を止めることができる」「拒絶することは何十万もの命を奪うことになる」と告げ、エリックとアンドリューらに想像を絶する選択を迫ってくる。テレビでは世界各国で起こり始めた甚大な災害が報じられるが、訪問者の言うことをにわかに信じることができない家族は、なんとか山小屋からの脱出を試みるが……。
謎の訪問者を演じるのは、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのデイブ・バウティスタ、「ハリー・ポッター」シリーズのルパート・グリント、シャマラン監督の「オールド」にも出演したニキ・アムカ=バード、「秘密への招待状」のアビー・クイン。突然の悲劇に襲われる同性カップルのエリック役をドラマ「Fleabag フリーバッグ」のベン・オルドリッジ、アンドリュー役を「マトリックス レザレクションズ」のジョナサン・グロフが務める。2023年製作/100分/G/アメリカ
ネットより引用
原題:Knock at the Cabin
配給:東宝東和
感想
ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン、ジェームズ・マカヴォイという芸達者がそろった「Mr.ガラス」に対し、私がほとんど知らない役者ばかりの「ノック」。対照的な作品のように思えます。
しかし、両者は精神病院と山小屋という狭い建物の中で展開していく共通点をもちます。
特に「Mr.ガラス」では、ほとんど灰色の室内での地味な背景であり、そこでの物語展開には名優達が必要だったのでしょう。
クライマックスの病院前での対決シーンも、じみーな感じが否めません。
それゆえか、アニャ・テイラージョイの独特のかわいさが一層が引き立っていました。
一方「ノック」ではキャビン(山小屋)は適度に開放感があり、そこでの家族をいきなり襲う来訪者の恐怖は、むしろ有名すぎないキャストが現実味をおびています。
さらに、クライマックスで山小屋を出た後の、鳥が落ちるような航空機落下シーンのこの世ならなさには愕然とさせられました。
津波シーンも怖かった。津波は映画的にはやはりこのような高波を期待してしまいます。
最後の大どんでん返しがシャマラン監督の真骨頂ですが、今回は2作品ともあまり気が付きませんでした。「ガラス」ではたぶんフリーメーソン系のあの部分だと思いますが。
Mナイトシャマラン
インド東海岸ポンディシェリ出身。幼い頃に一家で米ペンシルベニア州フィラデルフィアに移住する。8歳の頃から8ミリカメラを手にし、やがてスティーブン・スピルバーグを師と仰ぐようになり、ニューヨーク大学の映画学科に進学。1992年の卒業制作作品が批評的に成功を収め、監督・脚本を手がけた「翼のない天使」(98・日本劇場未公開)で劇場映画デビューを飾る。99年、ブルース・ウィリス主演の「シックス・センス」は世界的に大ヒットを記録し、アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚本賞を含む6部門にノミネートされる。以降、ウィリスと再タッグを組んだ「アンブレイカブル」(00)をはじめ、「サイン」(02)、「ヴィレッジ」(04)と衝撃的な結末が話題を呼ぶ作品を次々と発表する。2000年代後半からは、最低映画の祭典ゴールデン・ラズベリー賞の常連となるなど低迷ぎみだったが、15年の原点回帰ともいえるホラー「ヴィジット」で勢いを取り戻すと、続く「スプリット」(17)完全復活を果たした。TVシリーズ「ウェイワード・パインズ」(15~16)では制作総指揮・監督を務める。
ネットより引用
「シックス・センス」や「ヴィレッジ」のラストには驚かされましたね。スピルバーグを師と仰ぐということで、やはり人を驚かすことが好きなのでしょう。
スランプ期を脱したようなので、またコンスタントに驚かせる作品を作ってほしく思います。
家庭のTVなどで観るにはよいかもです。よかったら、アマゾンプライムで。
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