DAICON FILM版「帰ってきたウルトラマン」28分あるちゃんとした1話になっている驚き現在までにつながる庵野デザインに驚嘆

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samon
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アマプラの追加作品にあったので、思わず観てしまいました。本格的で驚きです。そのあと、同じくアマプラで追加された「シン・ウルトラマン」を少し観ましたが、あおりの画角など庵野秀明は昔からやってたんだなあとまたまた驚き。人って基本のところは変わらないですね。

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DAICON FILM

DAICON FILM(ダイコンフィルム)は、1981年から1985年にかけて活動したアニメ特撮を中心とする自主映画の同人制作集団。アニメ制作会社ガイナックスの母体となった。
SF大会のために集まった彼ら(岡田斗司夫武田康廣庵野秀明赤井孝美山賀博之)は、DAICON 3(大阪でのSF大会)の終了とともに解散して活動も停止するはずであった。しかしイベント運営で培った経験と技術とチームワークが失われることを惜しみ、なおかつ2年後の1983年に大阪で再び日本SF大会DAICON 4を開催することを目標に、訓練されたスタッフの育成のために自主映画活動を始めた。そのときに結成されたのが、DAICON FILMである[1]
その後、DAICON FILMは8mm特撮映画『愛國戰隊大日本』・『快傑のーてんき』・『帰ってきたウルトラマン』を制作した。これらの作品も先の『DAICON III OPENING ANIMATION』と同様にアニメ雑誌『アニメック』で大きく採り上げられ、DAICON FILMは徐々に知名度を上げていった。

wikiより引用

この大阪芸術大学の学生達の青春像はドラマ「アオイホノオ」でとても楽しく観ることができます。このドラマでは、初々しい黒島結菜が、柳楽 優弥をばしばし叩く女子大生として、大変キュートに役を演じています。私はこのときから黒島のファンです。今年大ブレイクして、彼女はどう変わっていくか、それとも変わらないのか楽しみですね。

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円谷プロダクション

本作冒頭に「この作品は、株式会社円谷プロダクションが製作した同名作品の意匠を借りた作品であり、『帰ってきたウルトラマン』のタイトル及び意匠は円谷プロダクションがその権利を有しています」という断り書きが示されます。

株式会社円谷プロダクション(つぶらやプロダクション、: Tsuburaya Productions Co., Ltd.)は、日本の独立系映像製作会社。円谷フィールズホールディングス株式会社の連結子会社で、株式会社バンダイナムコホールディングスの持分法適用会社。高度な特殊撮影技術を用いた作品を作ることで知られており、「ウルトラシリーズ」を始めとする数多くのテレビ番組や映画を製作し続けている。
円谷プロダクションの設立当初は、創業者の円谷英二の出身の映画会社である東宝との結びつきが強く、円谷プロダクションの筆頭株主にもなっており、東宝役員が非常勤役員を兼ねたり支配人など事務系スタッフを出向させていた。

wikiより引用

創業者円谷英二は「特撮の神様」と呼ばれた人で、彼の情報を開いてみると、とんでもない量が掲載されていましたので、ここでは割愛します。日本映画の特撮の基礎を築いた人に間違いありません。岡田斗司夫らのDAICON FILMは円谷プロダクションから意匠を借りて、本作を製作していることになります。そこまでしても作りたかった庵野秀明のウルトラマンへの執着が分かります。

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あらすじ

小学生の女の子が登校中空を見上げると、光落下してくるというアバンタイトルから始まります。「ラムダ1」と呼ばれる隕石はヒラツネ市に落下。市の中心地に壊滅的な被害を与えます。しかし、隕石と思われていたラムダ1は、実は生命体のカプセルであり、その中の3体の生命体が活動を始め、町を破壊していきます。

地球防衛軍所属・怪獣攻撃隊MAT(モンスター・アタック・チームかな)のマットジャイロおよびマットアロー1号が出撃し攻撃しますが、3体が合体した怪獣「バグジュエル」のバリアに阻まれてしまいます。隊長の息子であるイブキ隊員のマットアロー1号は撃墜されてしまいます。

隊長の元に、地球防衛軍より「怪獣撃滅のために熱核兵器の使用」命令が下ります。しかし、ヒラツネ市周辺の5000人の生存者、さらにイブキ隊員の生死も判明していないことから、ハヤカワ隊員は熱核兵器の使用に反対し、必死に隊長に食い下がります。隊長は「同胞の仇を討つんだぞ。貴様、それでも地球人か!」と一喝し、ハヤカワ隊員を見張りをつけて自室に謹慎させます。

自室に監禁させられたハヤカワ隊員は、変身アイテムのウルトラアイを手に持って見つめながら、「俺は、地球人だ。そして、ウルトラマンだ。くそっ!」と悔しげな表情でつぶやきます。

そして、熱核兵器を搭載した、イブキ隊長自らが操縦するマットアロー1号がMAT基地から発進したその時、自室に監禁させられていたハヤカワ隊員は、ウルトラアイを装着し、巨大化によりMAT基地を破壊しつつウルトラマンに変身します。ウルトラマンは、ヒラツネ市上空でマットアロー1号を捕獲し、強制的に熱核ユニットを外し、イブキ隊長にある場所を示しました。そこにはイブキ隊員が倒れており、イブキ隊長が駆けつけると重症を負いながらも意識を取り戻します。

ウルトラマンとバグジュエルとの戦いは熾烈を極め、ウルトラマンの全ての技はバグジュエルの強力なバリヤに弾かれてしまいます。カラータイマーの点滅する中、至近距離のウルトラ眼光で反撃、回収したウルトラブレスレットでバグジュエルのバリヤを破壊しスペシウム光線でとどめを刺します。ウルトラマンは、爆発のリミットに近づいた熱核ユニットを抱えて空に消えて光になります。マットジャイロで救助に訪れたMAT隊員たちがイブキ親子の生存に歓喜する中、どこからともなくハヤカワ隊員も現れた。イブキ隊長は自分の過ちを反省してハヤカワ・ケンと握手するのでした。(一部wikiより引用しています)

本格と笑い

8mmフィルムで撮られたぼけぼけの画像ではありますが、例えばマットジャイロやマットアローの出撃の際の基地内移動風景のミニチュア造形など大変にこだわり抜いたものだと思います。さらに、マットアローの中心部分のユニットが交換式になっている点も、後にウルトラマンが熱核兵器を内蔵したそのユニットをはずすシーンに至って、合理的だと思いました。

また、怪獣バグジェルの造形デザインは、後の「エバンゲリオン」における使徒のデザインとも類似したシャープなもので、さすが庵野秀明のデザイン性だと感心されられます。

スペシウム光線でバグジュエルを破壊する際の炎の上がり方もすごく、円谷プロのつくったウルトラマンと遜色ない感じがしました。

このようなとても本格的な真面目な作りの中に、ウルトラマンへの変身以降の大爆笑が加わるところが、本作のすばらしいところだと思います。

監禁されたハヤカワはMAT基地内の自室で変身し巨大化するので、MAT基地は壊滅してしまいます。ありえない展開で笑えます。そういえば、「シン・ウルトラマン」公開前にそのストーリーがいろいろと予想されていました。

その中のひとつに、とらえられた神永がその場で変身し、建物を破壊して登場するのではないかという予想がありました。これは、本作のMAT基地破壊変身を庵野が再びたどるのではないかという理由によるものでした。残念ながらこの予測ははずれましたね。

ハヤカワの変身グッズは、ベータカプセルでなく、黒縁の眼鏡です。もちろん庵野秀明の眼鏡。変身後のウルトラマンはボサボサ頭に黒縁眼鏡の素顔の庵野秀明です。よれよれの上着に、ジーンズにスニーカーと思われます。これが最大の笑いのポイントであり、庵野秀明がやりたかったことなのでしょう。

戦いのポイントとなるウルトラブレスレットは、ただの腕時計です。これまた爆笑。

この本格と笑いの融合を大まじめにやっているところが、本作の価値であると思いました。

samon
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DVDの特典映像や特殊な購入でしか観ることができなかったこの作品が、アマプラに登場したというのがとても奇跡的なことだと思います。ぜひ御覧になって、今も昔も変わらない庵野秀明たちのこだわり、オタク達の情熱を感じてみてください。

コメント

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