音楽サロンでのピアノコンサート 長崎在住のクルピタ・ピーター氏のピアニズムに酔う 終了後にはワインが振る舞われまさにサロンに

Classic
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samon
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西山さとう眼科2Fの音楽サロン「ナチュラル」2回目の演奏会。ご招待いただいたのでありがたく参加させてもらいました。

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結論

変幻自在のピアノ表現に驚愕。オールドスタインウェイの底知れぬ実力を目のあたりにすることができました。音楽サロンの今後の発展が非常に楽しみ。

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概要

西山さとう眼科の2Fにオールドスタインウエイが導入され、音楽サロン「ナチュラル」として展開が始まりました。オーナーが眼科の先生であり、1Fでは眼科を運営されてらっしゃるので、週末を中心にすこしずつ動いています。

こけら落としの小國雅香ジャズピアノコンサートに続き、2回目のコンサートです。今回は長崎在住のピアニスト、クルピタ・ピーター氏を招いてのクラシックピアノのコンサートです。

カナダ出身。12オよりピアノを始める。17才でトロント大学内ロイヤル音楽院のピアノ科の学士取得。1981~83年にカナダのバンクーバーとビクトリアのピアノコンクール1位入賞。ブリティッシュコロンビア大学で各種のコンクールで入賞。1987年ブリティッシュコロンビア大学ピアノ科学士取得。1989年 ブリティッシュコロンビア大学ピアノ科修士取得。1985~89年ブリティッシュコロンビア大学勤務ピアノ講師リハーサルピアニスト。1989~91年 パシフィックリム音楽協会勤務ピアノ聴音音楽史講師。1993~96年マラスピナ大学(カナダ)勤務ピアノ及び室内楽講師。バンクーバーアイランド音楽院(オーストリア)勤務ピアノ伴奏教授。1997年~ブルックナー音楽院(オーストリア)勤務ピアノ伴奏教授。2001年11月カナダでバンクーバー・アイランド・シンフォニーオーケストラとチャイコフスキーのピアノコンチェルトを共演。 2002年6月よりオーストリア,リンツのブルックナー音楽院で,ピアノ・コレペティ教授を勤める。 また,オーストリアスロペニア各地において室内楽チェンバロ演奏各演奏家の伴奏等多方面で活躍している。
2002年10月アルモニア管弦楽団第1回定期演奏会モーツァルト「ピアノ協奏曲第27番」で共演

ネットより引用

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感想

準備を手伝おうと、開場の30分前くらいに行ったのですが、クルピタ氏はリハーサルに余念がありません。気になる部分を何度もさらっています。とても真摯な態度が伺えます。

16時にコンサート開始です。会場は招待客で埋まりました。私は一番後ろの左端に席を決めていました。一番後ろと行っても前から2列目。ピアニストの手も表情もよく見える好位置です。

初めにクルピタ氏自身が日本語で挨拶をなさいました。上手な日本語でした。「(曲は)有名なものとそうでもないものがあります」で笑いをとりながら、「どうぞお楽しみください」と締めくくられました。
素敵な音楽会への誘いです。

プログラムはバッハに始まりリストで終わる、時代をたどる作り。バッハのパルティータからスカルラッティのソナタへと、拍手の隙も与えずどんどん弾いていきます。若干の堅さを感じましたが、モーツアルトの「きらきら星変奏曲」にいたって、クルピタ氏が音楽を完全に掌中において、自由に表現しているのがまざまざとわかりました。

ベートーベンの「エリーゼのために」もそうです。そのタッチの変幻万化、テンポの落差の大きさ。こんなエリーゼは初めて聴く思いです。

休憩をはさんで、後半はショパン、リストと続きます。大量の曲を弾いていただいたのですが、もちろんすべて暗譜です。

ショパンのワルツ作品64の第2はよく聴く名曲ですがこんなに荒々しい曲とはこれまで思っていませんでした。甘いと思っていた既知は吹き飛ばされてしまいます。中間部は一変して非常に優しく甘く。ここでも変化の落差の大きさにくらくらしてしまいます。

時間が長くなってしまったのでと、シューマンは幻に消えましたが、「カンパネラ」はお客さんが許してくれません。

カンパネラとその前に弾いた「リゴレットのパラフレーズ」は今更ながらにリストの超絶技巧の絢爛さを目の当たりにして唖然とするしかありません。ピアノという楽器を究め尽くしたその曲に、リストが聴衆の前で演奏してその熱狂を独り占めしたのをまざまざと感じました。

演奏会後は、オーナーのご厚意でワインが振る舞われ、すてきなクリスマス会へと移行していきました。みんなでクリスマスソング合唱したり、歌に覚えのある方がソロで歌ったりして盛り上がりました。ソロの場面では再びクルピタさんが伴奏してくださるなど、ご本人もとても上機嫌でした。

samon
samon

すばらしいサロンコンサートをありがとうございました。オールドスタイインウェイの底知れぬ力に驚いたひとときでした。今後もさまざまな形でこのピアノが活用され、小さな音楽の花園としてサロンが発展していくことを楽しみにしております。

コメント

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