長崎のカフェ・喫茶店探訪　松山町「cafe Green Door」生まれたてのお店　二人のママが迎えてくれるアットホームな空間

長崎のカフェ・喫茶店探訪「カフェ　グリーンドア」を訪ねてみました。

胡蝶蘭を横に見て、店名どおりのグリーンで縁取られた大きなガラスのドアを引いて中に入ると、茶色と白を基調としたすてきなインテリアの店内が待っています。

店内はカウンターと二人席が二つと四人席１つ。コンパクトながら十分のレイアウトに感心します。

もちろんカウンターに座ります。カウンターチェアはどっしりしつつも、座りやすいもので、高級感も感じさせます。

メニューを見ると、お昼時の食事メニューが並びます。カレーやサンドウィッチ、スイーツセットもありますね。しかし、まず初対面のカフェでは「ブレンドコーヒー」をいただくのが私のセオリーです。ところが、飲み物メニューが載っていません。「？」と思っていると、卓上の小さな常設メニューに「コーヒー」がありました。それを注文します。

さあ、出てきましたよ。すてきな花柄のソーサーとカップです。紅茶でも似合いますね。カウンターの中には女性がお二人いらっしゃって、お一人がコーヒーを淹れてくれました。ビンの中の挽いたコーヒーをハンドドリップで抽出してくれます。こうでなきゃね。

写真の小さなメニューが常設です。何と、アルコール類もあります。そこで、「夜もやっているのですか？」と聞くと、「営業は18時まで」とのことでした。「これからは、お昼にビールをいただく方もいらっしゃいます」との話でした。素晴らしいですね。

店内を見回すと、奥の棚にはたくさんのお酒が並んでいるではありませんか！これは珍しいですね。でも、実はこれにはお店の創設のある秘密がかかわっていたのです。

お話をいろいろ聞いてみると、なんとこちらのお店は、五人の親しい友人たちが一緒に開いたお店だそうです。女性三人と男性二人。御夫婦もいらっしゃるらしい。その男性のお一人がとてもお酒がお好きとのことです。すぐにでも夜のバーの部もできそうですよね。やってほしいなあ。

「どちらかのカフェにお勤めで独立されたのですか？」と聞くと、「老後の楽しみに五人の仲間で相談して開きました」とのことです。子育ても終わられて、さてこれからの結構長いであろう老後をお好きな仕事を開業して過ごす。激しく憧れますねえ。

お仲間五人で何をやろうかと相談しているときに、女性三人は「カフェ」で男性は別のものらしかったのですが、「多数決で決まりました」とママさんは笑ってらっしゃいました。お仲間の三人の女性の中のお二人が、今日はカウンターに入ってらっしゃるということですね。お仲間ですから同年代。ママが二人いる感じです。おもしろい。

二人席に目を向けてみると、テーブルは手作り感がありますね。テーブルの下の角にはR（曲線）が見事に入っていて、触ってみるとすべすべでびっくりしました。既製品に無い手作り感がありながら、見事な木工技術が感じられます。

五人のお仲間のうちの男性のお一人が工作されたものらしいです。先ほどのお酒の棚も手作り。見事です。グリーンのドアを開いたすぐ横にも木工の動物たちがたくさん並んでいます。動物の置物は「販売もしています」とのことです。お店の特徴となりますねえ。

さて、大切なコーヒーについて語りましょう。上掲の写真でも分かるように、とてもクリアですっきりした味わいでした。ほのかな香りも好ましいものです。

コーヒー豆について二人のママに話を聞いてみると、豆の種類とか焙煎とかにこだわっているというよりも、安心の「キーコーヒー」を選んでいるとのことでした。キーコーヒー提供の豆をつかって、その日に使う分だけ挽いて、ビンの容器に入れて使うとのことでした。ひとつの賢明な選択肢ですね。キーコーヒーならおいしさは折り紙付きです。

写真右下に透明のビンが３つありますね。右端は豆の状態。真ん中と左が挽いた状態です。白いスプーンが入っています。写真からは切れてしまいましたが、もう少し右に、電動の赤いミルが置いてありました。

二人のママに尋ねました。「この店のウリは何ですか？」

「お好きなカップとソーサーで、コーヒーを味わっていただくことと、家庭的な料理です。特にサラダはたっぷり食べてもらいたい」
そんな答えをいただきました。健康志向は、主婦の心配りが感じられていいですね。

写真でもわかるように、カウンター後ろのたくさんのカップに圧倒されます。全体的に白が基調のカップソーサーが多く、清潔でクリアな店の雰囲気にも合っていると思いました。

最後に、恒例のオーディオチェックです。店内には、結構いい音でボサノバが流れています。知っている声ですね。そうジョアン・ジルベルトです。

さて、いい音の発生源はどこでしょう。

これですね。入り口右の木工小物の棚の上に、ハーマン／カードンのブルートゥーススピーカー「AURA　STUDIO2」が鎮座しています。おしゃれなスピーカーです。

Aura Studio 2(オーラスタジオ2)はシンボリックなデザイン、間接照明、簡単な操作方法を特長としており、誰もがHarman Kardon(ハーマン・カードン)製品に期待する、完璧なハイクオリティーのBluetoothオーディオ・ストリーミングを実現しています。中央のタービンから発せられる生き生きとしたホワイトの間接照明と、おしゃれな薄いカラーのドームを備え、極上の音楽を体感できます。6基ものプレミアム1.5インチハイ/ミッドレンジトランスデューサーとパワフルな4.5インチサブウーファーを加え、360度の全方向性オーディオを実現していて、どんな家でもサウンドの中心にいることができます。2台のAura Studio 2(オーラスタジオ2)スピーカーをリンクさせ、その他多くのHarman Kardon(ハーマン・カードン)製品につなぐことができるワイヤレス・デュアル・サウンド機能により、簡単にサウンドの増幅が可能。

harmann/kardonのHPより引用

白色の間接照明を発するスピーカーです。夜の姿もすてきでしょうね。このメーカーなら音がいいのも納得です。口径は小さくても、ツイーター・スコーーカー・ウーハーの役割の部分がちゃんとあることがわかります。ジョアンの声が憂いをおびて美しく聴こえたわけです。