鎌倉幕府の崩壊

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井沢元彦著「新・井沢式日本史集中講座2 鎌倉幕府の崩壊」を読了しました。ブックバトン5冊目?小・中・高と勉強したはずの日本史。鎌倉幕府の成立、元寇、建武の新政、室町幕府と一つ一つの出来事がばらばらであったためにおもしろくなかったんだ。その一つ一つがすべて関わり合っておこっていくおもしろさをこの本は教えてくれる。その背後に日本独特の「ケガレ」の思想があることが井沢氏の強い主張だ。中でも今回は、エネルギッシュでわがままなエゴイスト、女好きで30人もの子どもを残した後醍醐天皇が印象的。武士の社会をもう一度天皇の社会に戻すことを夢見て、実現しながらも、ケガレを忌み嫌い、若い女に生ませた子どもに継承しようとしたために失敗していく人生は滑稽でありながら苦い。著者の巨大なシリーズ「逆説の日本史」よりも易しくわかりやすく書かれているのがこの「集中講座」シリーズだ。私はこちらのほうが頭にすーっと入ってくる。お気に入りのシリーズだ。おすすめ。

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