貴志祐介 著「さかさ星」 年末のインフル中に一気読了 怒濤の呪い怨霊ホラー 眠れぬ夜に止まらぬ605ページ

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samon
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12月27日朝から発症。夕方には39度の熱。薬もらって翌日寝てたら落ち着いてきましたが、昼間寝てたので夜眠れず、この分厚いを読み進めました。完全にはまってもう止まらない。

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結論

ノンストップ呪い怨霊系ジェットコースターホラー大作。一度読みだすと途中放棄不能。超オススメ

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概要・あらすじ

戦国時代から続く名家・福森家の屋敷で起きた一家惨殺事件。死体はいずれも人間離れした凄惨な手口で破壊されており、屋敷には何かの儀式を行ったかのような痕跡が残されていた。福森家と親戚関係の中村亮太は、ある理由から霊能者の賀茂禮子と共に屋敷を訪れ、事件の調査を行うことになる。賀茂によれば、福森家が収集した名宝・名品の数々が実は恐るべき呪物であり、そのいずれか一つが事件を引き起こしたという。賀茂の話を信じきれない亮太だったが、呪物が巻き起こす超常的な事象を目にしたことで危機を感じ始める。さらに一家の生き残りの子供たちにも呪いの魔の手が……。一家を襲った真の呪物は? そして誰が何のために呪物を仕掛けたのか? 数百年続く「呪い」の恐怖を描く特級長編ホラー。

goglebooksから引用

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感想

大量の汗をかき、熱がおさまってくるとそれまで見たくもなかった本が読みたくなります。そこで開いたのが本書。605ページの重たい本ですが、物語に入るともう止まらないノンストップジェットコースターホラー。

呪物があふれる旧家でおこった大惨事、レギュラー霊能者「賀茂禮子」が調査に入ります。それを動画に収めていく主人公のユーチューバー。廃屋やいわくつきの家にカメラが入っていく、今やユーチューブでよく見る体裁をとっているので、読者はすっとその世界に入っていけるという寸法です。

巨大な旧家のそこここにあるひとつひとつの呪物を賀茂禮子は淡々と解説していきますが、それに反応したり疑ったり、主人公亮太の視点で描かれるのでその心の揺れっぷりが読者にも伝染します。

上の写真は、長崎県松浦市にある「松浦一酒造」に置いてあるカッパのミイラです。本書でもこのカッパのミイラが呪物として登場します。私一度実物を見たのですが、暗い酒造の奥に鎮座して一層不気味でした。酒造はこれを守り神として大事に保管しているとのことでした。

凄絶な一家惨殺現場を回る二人。すでに遺体は警察に運び出されていますが、後に残った痕跡がすさまじい。床に空いた巨大な穴、逆さについた人の形の血痕・・・。人間離れした所業が呪いや魔物の恐ろしさを想像させます。

主人公が時折町に出て調べる以外は、徹底してこの旧家の中で物語は展開していきます。それを605ページの物量の中に描き出すのですから、表現は微細になり読者の想像力をフル稼働させます。

クライマックスはレギュラーの賀茂禮子の活躍にするのでなく、いわゆる私たちと同じ普通の人間である亮太が魔物と対峙していく展開がアツイですねえ。

床下で見る亮太のビジョンと鈴の音の幻聴もすばらしく心に残るものです。

インフルエンザ回復期の2日ほどで605ページは読み終えてしまいました。その間他の本へは移れませんでした。それほど一度入ると抜けられない魔力をもっています。

samon
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貴志の前作「兎は薄氷に駆ける」も迫真の法廷劇で途中放棄不能の作品でした。一度入り込んだら最後のこの2冊、ぜひ読んでみてください。本の厚さは全く苦になりませんよ。超オススメ。賀茂禮子登場作品も下に載せておきます。

賀茂禮子登場作品

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