練習曲作品２５

今日はお酒を休みにして、ポリーニのショパン練習曲作品２５でリベンジです。演奏のすばらしさはもちろんだが、曲の芸術性の高さには圧倒される。それぞれの曲にはピアノ表現の練習課題があり、その上で名曲として存在するのだ。それぞれの練習目標を知ればさらに理解が深まるのだろうなあ。Wikiでちらっと見てみると、8番は「指の柔軟」として、また「演奏会の準備」として「6回弾きなさい」とハンス・フォン・ビューローは言ったそうである。でも、思えばこの曲の聴き方を、1曲1曲というよりも、全体で聴いてきた気がする。「前奏曲集」もそうである。全体の中に身をゆだねる感じだ。それもなかなかに気持ちが良い。だから、1曲1曲についている名前はあまり知らない。「別れの曲」や「革命のエチュード」は別にしてね。特に作品２５はその傾向が強い。終曲は「大洋」というのか。何か酒が入って無くても、文章はあてどない。とまれ、ポリーニの練習曲集をぜひアナログディスクで味わっていただきたい。