男はつらいよ 拝啓車寅次郎様

Movie
スポンサーリンク

長崎雲仙で今年初めての霧氷が観測されました。ぐっと冷えてきた。明日から12月だ。当然と言えば当然。さて、山田洋次監督作品「男はつらいよ 拝啓車寅次郎様」を観た。第47作目である。とらやのファミリーも年をとった。満男も会社勤めのサラリーマンだ。背広が何ともフィットしない。寅も年だ。言動が穏やかでやさしい。

今回はダブルマドンナだ。寅が出会う人妻にかたせ梨乃。そして満男との恋が始まるのは牧瀬里穂だ。寅はかたせにほのかな思いを寄せつつも、恋に落ちると言うよりも、かたせの家庭での愛されていない孤独を憂うスタンスだ。よって、かたせが娘と幸せな様子を確認して、何も言わずに去って行く。

寅の満男への失恋レクチャーが白眉である。「失恋は勲章じゃ無いから、ひけらかすようなことはするな」「恋をあきらめるのは、自分のように失恋を多くした者の台詞だ。おまえはまだ若い。あきらめるな」

終盤牧瀬との恋をあきらめていた満男のところに牧瀬がたずねてきて、満男が喜び舞い上がるところで終わる。つまり次に続くようである。したがって、バック・トゥ・ザ・フューチャーパート2のように、半端な感じで終わってしまう。映画の終わりで、観たことがあるなあと思われる景色がスクリーンに登場したので驚いた。寅とホンシュウがバスを待っている。バス停は「雲仙」。映画は普賢岳を映し、広がる雲仙の緑を目にとどめさせて終わる。その雲仙は今日は霧氷である。

コメント

タイトルとURLをコピーしました