男はつらいよ 寅次郎恋愛塾

Movie
スポンサーリンク

テント到着!張る練習にと思ったけれど、ぱらぱらと雨。今日はあきらめてまったりと過ごすことにする。で、山田洋次監督作品「男はつらいよ 寅次郎恋愛塾」(長崎市立図書館DVD)を観た。シリーズ35作目。マドンナは若き樋口可南子だ。これがまたとんでもなく美しいいやかわいい。眉が八の字である。それが初々しくもかわいい。物語は長崎県五島から始まる。

今作は、親と娘というのが通底にある。寅の商売仲間ホンシュウとは娘のことで五島有川の宿でけんか別れをする。とらやの裏の印刷工場のたこ社長とその娘あけみ。あけみは「今の旦那と別れて寅さんと一緒になりたい」などと言ってしまい。それが原因でたこ社長と寅は大げんかに。そして、若菜(樋口)の母親は男に棄てられ自殺を。カトリックでは自殺は許されず、和若菜や祖母はつらい眼に合う。

若菜は言う「親を選んで生まれたわけでは無いから」子は親を選べぬ。親だって子がどんな子どもに育つかは予想できない。親の教育力の低下した原題は特にそうだ。ゆえに両者とも悩みはつきない。「もっとこう育てておけば」そのときにはもう遅いのだ。

さて、題名の「恋愛塾」は若菜と金四郎(平田満)の中をとりもつ寅からきている。寅のレクチャーはまさに的中するが、最後のつめで、金四郎は若菜の部屋で眠りこけてしまう。抱かれることを覚悟で、金四郎を部屋に入れた後の若菜の色っぽさは出色だ。

とまれ、男はつらいよシリーズではいつも満足させてもらえる。こんなシリーズが、1年に盆と正月の2回も観れた当時がなつかしくそして貴重だ。渥美清あってのシリーズであり、マドンナを実に魅力的に見せてくれる、もうこのような作品群は出ないのでは無いかと思う。コンプリートしたい。

コメント

タイトルとURLをコピーしました