田村正和

Drama
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古畑任三郎いや田村正和氏が亡くなりました。少し前のことだ。それを受けてか、「古畑任三郎シーズン3」が再放送されている。第1話は落語家の話。ゲストは市川染五郎(現10代目松本幸四郎)である。どうしてもやりたい新作落語を譲ってくれない二つ目の先輩を真打ちになった染五郎分する落語家が殺す話だ。ラストで染五郎の師匠が「おまえにはだれもが無くて苦労する花がある。殺すこたあなかったじゃねえか」という。トリックを見抜くポイントも、殺された落語家では取れなかった爆笑が録音されていたテープになる。即ち、自分の才能(花)気づかない天才の皮肉が物語のみそなのだ。クライマックスでの田村のマシンガンのような台詞に圧倒される。「王様のレストラン」にしろ「古畑任三郎」にしろ、かつての三谷幸喜の天才性はすごかった。今はどうしておもしろいものがかけないのだろうか。諸行無常である。私生活を決して見せず、最後まで役者田村正和のダンディを貫いた彼のすさまじい生き様には感動する。冥福を祈る。

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