三谷幸喜脚本「王様のレストラン」が夕方に再放送されています。この第2話がすばらしい。フレンチレストラン 「ベル・エキップ」 のばらばらなスタッフたちを千石(松本幸四郎)がひとつにつなげていくきっかけを作っていく。同時にそれぞれの登場人物が彫刻されていく。シェフとバーテンダーの確執、ギャルソンの手品好き、シェフ補助のパニック症候群、ソムリエのまじめさ、バーテンダーとディレクトールの関係、どじでどんくさいオーナー。そして、これまでコース料理だけを適当に作っていた厨房スタッフたちを戦場(本物)の厨房に追い立て、最高の料理を創り上げる満足感を感じさせる。まあ、すばらしい脚本と演出であることか。演出は 河野圭太 。このところの三谷作品のつまらなさがなんとも残念である。おもしろいものを作り続けていくことの困難さをつくづく感じるのだ。
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