水没でちゃら

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youtube動画「池田香代子の世界を変える100人の働き人」の中で、映画評論家の町山智浩氏がゲストとして登場した。著書「それでも映画は格差を描く」について語っていた。その中で、こんな話をしていた。旧約聖書の中に、富は放っておくと一部の人間に集まる。よって時折分配放出する必要があると記しているというのだ。マルクスが社会主義を語る遙か昔に、神はそんなことをちゃんと示していたというのだ。ところは、2000年もの間、人間はそれ(分配)をやってこなかった。富は一部の人間に集中し、貧富の格差は開くばかり。また、新海誠の「天気の子」を引いて、「水没することで、リセットする」話は興味深かった。おごり高ぶった人類は、大洪水でちゃらになるという。ノアの箱舟の話は誰もが知っている。「天気の子」は雨ばかり降る気候変動を人身御供になって止めようとする少女を、少年が人身御供にせず、ついに地球が水没する話だ。この話が出たとき、池田氏が「そういえば今日本沈没がドラマになってるんです」と返した。「格差」を描く映画が同時に多発したり、水没で滅びる世界が描かれたりと映像世界は現代の問題を描いていくが、実態社会はどうなっていくのだろうか。今日は衆議院選挙の投開票日だ。

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