チョン・ビョンギル監督作品「殺人の告白」という韓国映画を観ました。冒頭からのアクション全開に、一気に映画に引き込まれます。特に追跡シーンの長回しが印象的である。終盤のTV局からの逃走、カーチェイスもすさまじい。逃げる犯人はそば屋のスーパーカブで逃走。それを大型の海産物トレーラーで追跡し、後ろからどつきまくる。しかし、犯人は冒頭シーン同様のタフさだ。多くの人の憎しみが頂点に達し、それをあざ笑う犯人に観るもののいらいらは最高潮に。セブン同様に主人公はやってくれるのか?それとも・・・。冒頭とクライマックスはアクションももちろんだが、それを支えているのは、フィルムに刻まれた闇(黒色)の深さだ。印象深いこの黒がハードボイルドを醸し出す。ハンサムな、殺人を告白する俳優だけが浮いている感じがした。
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