棚卸し

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我が地方の銀行2行が合併した。これまで給与など二つの銀行口座に分けて入金し、それぞれから公共料金はじめクレジットカードや通信費等引き落とされる。これを1つにまとめたい。そこで、一つの通帳から引き落とされている契約を解除して、もう一つの通帳から引き落とされるようにする作業を行っている。公共料金(水道等)は、銀行に口座引き落とし申請書を出さねばならない。そのために市役所の電話すると、すぐにお客様番号を教えてくれた。書類作成が完了し、印鑑を押して提出するだけだ。しかし、移行には1,2ヶ月かかると銀行では言われた。あるクレジットカード会社は、ネット上で手続きが完了した。簡単である。これがデジタル化が進んでいるのとそうでないのの違いであると感じる。証券会社は、ネットで申し込んで変更願の書類が郵送されてくるのを待たねばならない。これまた時間がかかる。引き落としがなくなった片方の銀行口座は解約して、ようやく口座が1本化される。実現は2、3ヶ月先だろう。通帳を眺める日々が続いたが、おかげでどこからどれくらい引き落とされているかが明確になった。こういう棚卸し的なことが、定年後はいろいろ必要になってくると思うが、これまでわりにどんぶり勘定だった家計が、よりはっきりしてくるんじゃないかと思うと、おもしろくもある。自分のことを自分で真剣に考えねばならない。それが定年のひとつの姿だ。

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