風少し冷たくも晴天につき、午後から町歩きに出かけました。実家の近くを懐かしくぶらぶらする。小学校の通学路をたどってみる。東山手の洋館群はスカイブルーとグレーで昔よりとても整備され。町並み保存されている。しかし、コロナのせいか人は誰もいなかった。通った小学校はすでに無くなって、校舎や体育館のあったところは更地になっていた。狭い階段を上ると、花壇のあとのブロック囲いの部分が残っていて、その瞬間にここに渡り廊下があった、あそこになにがあったと思い出されてくる。さらに階段を上ると、「50段坂」と呼んでいた見上げるような階段が残っている。ところが、その階段のすぐ下まで以前は家ばかりだったところに車道が来ていて、風景は一変していた。この車道はどこへつながっているのかと歩いてみる。すると海星高校のすぐ上に出てきた。高校との境は見覚えのある赤煉瓦だ。よく下った道だ。そこを下ってみる。同級生の家がそのままに残っている。でもだれも住んでいないようだ。お庭の荒れた花壇だけが残っている。ごちゃごちゃと入り組んだ東山手の町並みは、まるで映画「転校生」に出てくる尾道のようだ。全く変わったもの変わらないものがない交ぜになった懐かしく少しさびしい町。腕時計がびびと振動して1万歩を示していた。
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