時をかける少女の鮮明さ

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大林宣彦監督作品「時をかける少女」4Kデジタル修復版(NHK-BS4K)を観ました。大変に鮮明さが増したことは間違いない。和子が学校の帰りに、神社の階段を登りきった場面は、白壁が少しはげて茶色の壁の地肌に目が行くところだが、今回は壁の向こうの遠景の景色に目が行ってしまった。細部がくっきりしたからだろう。さらに、吾郎の醤油屋の屋上のシーンでは、背後の山の崖に防災工事が施されているのに気がついた。その少し前、和子が吾郎の醤油屋に入ると、吾郎の父親の写真があり、父親が亡くなっていることを示唆しているのに気がついた。どれも、鮮明さの向上のおかげであろう。何より何より、和子の弓道のシーンでは、デイライトの中で、彼女の顔のアップになるが、その肌のきめの細やかさ。ため息ものである。クライマックスの「時をかけて」土曜日の実験室に向かうタイムリープシーンでは、ものすごい数のスチルカメラ写真が連続するが、一枚一枚が鮮明で、単なるタイムリープの背景としての役割を越えて個々が刺さってくるようだ。NHKよよい仕事をしてくれました。ありがとう。これからも期待してます。

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