福岡ではドルビーシネマにて、金子修介監督作品「ガメラ2 レギオン襲来」が上映されているようです。うらやましい。書店をぶらぶらしていると、そのガメラの顔が表紙にどーんと取り上げられている雑誌があった。映画秘宝の最新号である。思わず買ってしまう。特集は「パニック映画」だが、巻頭の多くのページをガメラが飾っている。金子監督、脚本の伊藤和典、特撮美術監督などのインタビューがそれぞれ見開き2ページで展開。大変読み応えがある。触発され、海外版の平成ガメラトリロジーBDボックスからガメラ2を見始めた。一気に最後まで見せてしまうそのパワーがすごい。
インタビューの中で金子監督は、ドルビーシネマでのリバイバル上映の感想に「水野美紀がいろっぽい」とあったが、確かにかわいく、殆どがミニスカートでその美脚を見せてくれる。雪のように白い肌の中に、凜とした強さも兼ね備え、実に魅力的である。雑誌で知るまで気づかなかった仙台でガメラの復活を祈る少女が前田亜紀であることも確認できた。非常にかわいい。つまり、金子監督はかわいい子が大好きだということだ。
もちろん、自衛隊と民間人そしてガメラが協力して、宇宙からの侵略から日本を守ろうとする姿を見事に描ききる手腕はとんでもなくすばらしい。朝日の中、ガメラに一人また一人と自衛隊員が敬礼する姿は感動的だ。そうだ、ガメラは日本を守ろうとしていたのでは無い。エンディングで水野美紀は言う。「ガメラは地球の生態系を守ろうとしたんじゃないかな?」「ガメラの敵だけにはなりたくないね」風刺的なエンディングは賛否を呼んだらしいが、わたしには納得の終わり方だ。人類が地球の敵になることはもしかしたら、現在進行形かもしれない。ガメラは出てこないかも知れないが、かわりに大災害という形で、鉄槌が下されるかもしれないのだ。もう、始まってないか?
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