「マービン・ゲイ ライブ」(アナログディスク)のA面を聴きました。イントロダクションのアナウンス続いて、インストだけの「オーバーチュア」。豪華である。そして、いよいよマービンの声が聞こえると、これまでにもまして巨大な歓声が巻き起こる。5曲目「遠い恋人」が始まると、これはもうとんでもない大歓声で会場が揺れるようだ。「恋人よ帰ってきて欲しい」というストレートなメッセージを哀切極まる声で歌い上げる曲に、英語が分からずとも心が揺れてしまう。B面は次回に取っておこう。続いて、はまっているプロコフィエフの「チェロソナタ ハ長調」をアンドレ・ナバラのチェロで聴く。以前から所有していたCDだが、あまり再生されることはなかった。しかし、今やプロコフィエフの音楽に少し慣れた耳には、この明るいハ長調のソナタが実に気持ちよく響く。歌われる旋律が実に上品でなおかつ現代的である。マービン・ゲイとプロコフィエフを続けて聴いていて共通点を発見。マービンの音楽では上半身・首が自然と動く揺れる。プロコフィエフでは足が揺れる。体を自然に反応させる音楽だ。二人とも。
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