山崎 元 著「経済評論家の父から息子への手紙-お金と人生と幸せについて」’24元日に惜しくも亡くなった著者の本当に伝えたかったこと

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今大人になるすべての子どもたちに送りたい、そんな本です。

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結論

「モテる男になれ。友達を大切にせよ。上機嫌に暮らせ!」結論を短い3文で示した、経済の本と同時にヤマゲンさんが本当に伝えたい幸福論が展開。

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概要

「本書は息子たち、娘たちに向けた、著者の遺書でもある。読者には、お金を効率良く稼いで、正しく増やし、気持ち良く使ってほしい」――経済評論家・山崎元氏が渾身の力で書き下ろした、働き方、稼ぎ方、そして幸福について。大切なことが詰まった一冊。

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山崎 元

1958年札幌市生まれ。東京大学経済学部卒業。経済評論家、楽天証券経済研究所客員研究員、株式会社マイベンチマーク代表(投資と投資教育のコンサルティング会社)と複数の肩書を持つ。三菱商事、野村投資信託、住友信託銀行、メリルリンチ証券など計12回の転職経験を生かし、お金の運用、経済一般、転職と自己啓発などの分野で活動中。著書に『超簡単 お金の運用術』(朝日新聞出版)『「投資バカ」につける薬』(講談社)『お金がふえるシンプルな考え方』(ダイヤモンド社)など著書多数。馬券戦略は馬連が基本。【2024年1月5日編集部追記】2024年1月1日、山崎元さんは逝去されました。心から哀悼の意を捧げ、ご冥福をお祈りします。

東洋経済オンラインより引用

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感想

ヤマゲンさんの楽天証券の動画はたくさん見て、とても参考となりました。著書「ほったらかし投資」も投資先を1つに絞ったストレートな物言いが気持ちよいほどでした。

本書でも息子への投資先のアドバイスは「ほったらかし投資」でも挙げられた1つのインディクスファンドに投資せよというものでした。ヤマゲンさんが本当に確信をもってそのファンドを推薦していることが明確です。

本書はヤマゲンさんが東京大学に合格した息子へのお祝いの手紙が起点となったものです。巻末にその手紙の全文が掲載されていますが、ヤマゲンさんの喜びがあふれていて、息子への愛情で満ちています。

幸福論

特に終章の「小さな幸福論」はうなづくことが多かったです。最後に結論を1文にまとめているのがヤマゲンさんらしい。

「モテる男になれ。友達を大切にせよ。上機嫌に暮らせ!」

「モテる男」のコツは「心からの興味を示しながら、相手の話を熱心に聞くこと」とヤマゲンさんはいいます。「自分から行う一人語りは一切いらない。自分について語ろうとするとどこかに自慢やアピールが混じる。やめておけ」

これはどの世代にも今日から使えるコツではないでしょうか。実践しようと思います。いくつになっても「モテたい」です。

決定的に社会的な生き物である私たちは、群れの中で人との関わりなしには生きていけません。ヤマゲンさんは幸福の決定要素は一つだけといいます。

「人の幸福感はほとんど100%が『自分が承認されているという感覚(自己承認感)』でできている」ゆえに「仲間内での賞賛には高い価値がある」と述べます。

会社の中で賞賛され、家庭でも信頼される。それは本当に幸せなことだと思います。そのために頑張っているといってもいいかもしれません。そのことをすなおにとらえて生きていくのは何かいいですね。

お金の増やし方と資本主義経済の仕組み

ヤマゲンさんのこれまでの知見から投資先はあれ1本です。大変にわかりやすく初心者はまねしやすい。

資本主義経済の仕組みがちょっとショックです。私のようにほとんど無リスクで生きてきたものにとっては。

資本主義経済とは、「リスクを取りたくない人が、リスクを取ってもいいと思う人に利益を提供するようにできている」ということ。日本人の多くの労働者は無リスクで来た人が多いと思います。新NISAの登場で、投資を始める人が増えているとはいえまだまだ少ない割合でしょう。

新NISAですら、政府の罠であるというyoutube動画も散見します。

私はヤマゲンさんの言を信じて、少額をこつこつ投資していく予定です。

ご冥福をお祈りします。これまでありがとうございました。

samon
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ヤマゲンさんの論理的な主張、そして息子さんへの愛情いっぱいの両方が詰まった本です。若い方には特におすすめ。もちろんすべての読者にきっと心に残る1冊になると思います。ぜひお読みください。

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