寺内康太郎監督「心霊マスターテープ2 念写」見ると死ぬ呪いの念写写真を追う心霊ディレクターたち 脚本・CG等グレードアップ

Drama
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samon
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おもしろかった前作の続編がアマプラにあったので、見てみました。ドキュメント感は減じるも、フィクションとしておもしろい作品に仕上がってます。見てみて。

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結論

「リング」から派生する禍々しさを背景に、グレードアップした表現で楽しませてくれる。6話一気見の勢いあり。オススメ!

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概要・あらすじ

心霊マスターテープ2 〜念写〜』(しんれいマスターテープ2 ねんしゃ)は、2020年12月12日からエンタメ〜テレで放送された日本のホラードラマ。番組のロゴマークでは、別表記で『心靈マスターテープ弐 念寫 nen-sha』を使用している[1]。2021年衛星放送協会オリジナル番組アワード番組部門ドラマ奨励賞受賞

wikiより引用

心霊ディレクター・岩澤宏樹の部屋で行われたドラマ「心霊マスターテープ」の撮影が終了し、岩澤、寺内康太郎監督と談笑していた井川は、部屋の片隅に置かれたVHS-Cと古い16ミリフィルムを見つける。岩澤によると心霊ドキュメンタリーの女性スタッフである川居尚美から送られてきたものだという。岩澤がその場で再生したVHS-Cの映像には、奇妙な現象が映し出されており、興味を示した井川の一言によって、この映像の謎に迫ることに。寺内監督の呼びかけによって、再び心霊ディレクターとアシスタントたちが招集され、調査が開始されるが…。

エンタメーテレのサイトから引用
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感想

白黒の粗雑な画像が興味を鷲掴みにします。見ると死ぬ呪いの念写写真の効果実験画像。お札に巻かれた念写写真をカメラに向け、お札をはがしていく。ついに念写写真が姿を現すと、ものすごい叫び声が上がる。なんの事か分からないこの画像を冒頭に置いた第1話大成功です。

一緒にあったぼろぼろの16mmフィルムの修復映像が、その叫び声の意味を知らせてくれるという、分断提示もうまいと思います。

心霊アベンジャーズは、この呪いの念写写真を追っていくわけですが、「念写写真」を取り上げたことで、ジャパニーズホラーの金字塔「リング」のバックボーンである福来博士らの念写実験うんぬんのまがまがしい出来事が見る者の脳裏にやどり、リアリティと得も言われぬ怖さを増幅させる効果を生んでいます。見事。

前作になかった進化点として、CGによる具体的な消失シーンが挿入されます。物語の始まりとなったVHS-Cテープと16mmフィルムを持ち込んだ男性が、突然の苦悶ののち、頭部から黒い煙となって消えます。ショッキングなシーンですが、同時に「ああこれはまさに作り物」と明確にわかるリスクともなっています。

ですが、最後まで素人の心霊ディレクターとそのアシスタントを中心に据えた点は評価されます。

前作では涼本奈緒の活躍に焦点が置かれていました。本作では涼本はすこし引き、代わりに杉本笑美の活躍に重きを置かれます。他にちょっと見「ガッキー」に似た女性も登場します。できればこの子をもっとクローズアップして欲しかったかな。杉本さんは健康的ゆえ、恐怖感は緩和されてしまいます。

前作「心霊マスターテープ」の物語のスタートに登場した映画監督「中村義洋」が、本作ではエンディングに登場。あいまいなまま終焉を迎えるかと思われた本作に、いきなりの驚愕のエンディングを中村監督がもたらします。このへんも脚本の勝利です。

samon
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過去の霊能力者による念写写真という舞台設定と進化したCGシーンが最後までおもしろく見せてくれます。第1作が気に入った人はぜひ続編も御覧ください。オススメ。
ちなみに、第3作も作られていて、アマプラで配信されていますが、監督・脚本の変更により、これまでのテンポ感やドキュメンタリー感がなくなり、第1話を見た時点で止めました。監督・脚本って作品にやはり多大の効力を発揮するものだと痛感します。

コメント

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