変則チューニング

Classic
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無伴奏組曲も5番に入る。ハ短調という調性だが、何か変である。ジャンドロンのアナログディスクを聴いてみると、ちゃんと短調している。私が弾くとやたら現代音楽的である。あー変則チューニングである。一番高い弦は通常A(ラ)であるが、これをG(ソ)の音に調弦するのである。そういえば、前回の関ジャムで和田唱が、ローリングストーンズのギタリスト、キース・リチャードのオープンGチューニングの話しをしていた。キースは例えば「ブラウンシュガー」などの曲で、変則的にチューニングし、開放弦をジャランと弾くとGのコードになるように調弦して演奏している。それが、ストーンズの独特の演奏となっているという話しだった。バッハは同様に変則的な調弦でこの第5番の演奏を求めた。調べてみるとこれはスコルダトゥーラというらしい。これによりふだん出せない和音が出せるようだ。しかし、あまりよい響きがしないとのことだ。バロック時代はよく使用された調弦方法らしい。変則チューニングと言えば、以前オケでレスピーギの「ローマの松」をやったとき、終曲の「アッピア街道の松」で、チェロの半分は、最低限のC(ド)を半音下げてH(シ)で演奏を始め、途中で戻すということをやったことがあるなあ。明日の朝は半音下げてバッハしてみよう。

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