声は生き続ける

BS12チャンネルにて、宮崎駿監督作品「ルパン三世　カリオストロの城」が放送されていました。途中から見たが、いつの間に作品世界に引き込まれ、もう何回も見たはずなのに、最後まで見てしまう。そんな力がこの作品にはある。ヒロイン「クラリス」はブルーの瞳が美しい外国の女性だが、日本的な顔をしているので、親しみがもてるように描かれている。今回の視聴では、1カ所そんなクラリスの顔が、「あ外人」と思う彼女のアップがあって、新たな発見に感動した。何度見ても新しい発見がある作品は名作であろう。さて、先日次元大介役の声優小林 清志(1971～2021)氏が他界した。五右衛門役の井上真樹夫氏(1977～2010)、銭形役の納谷悟朗氏(1971～2010)、峰不二子役の増山江威子(1977～2010)、そしてルパン役山田康雄氏(1971～1994)、すべての方が鬼籍に入られた。それを考えると感慨深い。俳優さんと同じで、亡くなっても彼らの声は映画の中で生き生きと活躍している。そしてずっと残っていく。素晴らしいことである。何と次週は「超時空要塞マクロス　愛・おぼえていますか」(1984）がこのBS12枠で放送される。見逃せまい。1984年は、「ナウシカ」「うる星やつら　ビューティフルドリーマー」が公開されたミラクルな年である。