今期期待のドラマ「霊媒探偵 城塚翡翠」スタート 霊感と論理のタッグで謎を曝く仕掛けが新鮮

Drama
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samon
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今期はこのドラマを一番期待しています。夜10時半からの日テレ日曜ドラマです。キャストがいい。独特の透明感とミステリアスさをもつ清原果耶と明るいキャラの印象が強烈な小芝風花。さて連ドラで最もエネルギーをかけて製作されるであろうその第1話はどうだったでしょうか。

第1話「Iced Coffee」

7人の女性が犠牲になった女性刺創連続殺人事件。長い髪の清楚な女性ばかりを狙った事件は、マスコミか『透明な悪魔』の犯行と呼ばれ、未だ捜査の手がかりは掴めていなかった。長い髪を持つ霊媒師・城塚翡翠(清原果耶)は、次に狙われるのは自分だと、その死を予感する・・・。

公式HPより引用

冒頭から主人公は弱気で、香月(瀬戸康史)に頼るようなシーンからスタートします。万能の強い女性主人公ではないことが提示されるわけです。若干のがっかり感とともに、これまでの「強い女」のドラマとはひと味違うのか?という驚きもあるわけです。

最近久し振りに「プロメテウス」と「エイリアン・コベナント」の2作品を見直したのですが、エイリアンシリーズはまさに鋼鉄のように強い女が主人公の作品です。これとは異なる主人公像が城塚翡翠ということになります。

時間が3ヶ月前にもどり、第1話の事件が始まります。つまり、このドラマは3ヶ月間+アルファの時間で進行するドラマであることも示されます。

降霊

今回の白眉は、翡翠の降霊シーンです。被害者の女性の霊を自分に下ろすわけですが、この行為は翡翠にとって危険であるため、アシスタントの千和崎(小芝風花)は止めようとします。しかし、翡翠は信頼している千和崎のアドバイスを聞かずに降霊に及びます。事件解決を希求すると供に、香月へのより高い信頼があるからです。すでに翡翠は香月に惹かれていることすら感じさせます。

降霊すなわち、別人格になるということは、女優清原は翡翠と別の人間を演じることとなり、難役です。違和感なく観ることができ、ほっとしました。初回より演技力が問われる展開であるわけです。

今後も同様の降霊行為が出てくることも考えられます。毎回別人格を演じるというなかなかにスリリングで女優としてはやりがいあるものかも知れませんね。

翡翠は「働かなくてもいいお嬢様」であり、もちろん霊媒師というミステリアスな役柄です。ブルーのカラーコンタクトと小さい黒目がミステリアスさを高め、清原果耶の新しい魅力を感じさせてくれます。

霊の力と論理の力

本作は、翡翠のオカルト的能力と香月の推理力が力を合わせて事件を解決していくスタイルであり、それが新味となっています。推理作家であり名探偵となる香月を演じる瀬戸康史は、少し童顔ではありますが、落ち着いた演技で翡翠とのバディを上手に演じていました。笑顔を少なくすることで、童顔のデメリットを薄めています。ハードボイルドな役回りへに挑戦となっています。

ドラマの最後では、香月の連続殺人事件の解決へのなみなみ成らない意欲が表現されて終わりますが、彼にとってのこの連続殺人事件の意味も興味がわくポイントです。

さらには、オカルティックな「泣き女」と連続殺人の関連も気になるところです。

ただ、第1話のタイトルでもある「アイスコーヒー」のメタファーはもう少し考えを深めてみないといけません。今の段階ではうまく受け取れませんでした。

ゲスト

今回はゲストとして福田桃子が登場します。彼女はNHK朝の連続テレビ小説「なつぞら」の夕見子役で印象的な演技を残してくれました。独特の存在感があり、個性的な気の強い女の演技がよく似合います。今回も重要な役を演じました。しかし、出番はわりに少なかったですね。もう一人の桃子(田辺桃子)さんの方が多かったです。ちょっと残念。

samon
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期待のドラマ「霊媒探偵 城塚翡翠」第1話は様々な提示要素があり、とても興味深かったです。今後の翡翠と香月の活躍、連続殺人犯「透明な悪魔」の犯行、そして毎回のゲストなど楽しみが一杯のドラマのスタートです。日曜の夜、皆様も「霊媒探偵」御覧ください。

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