今届けたい音楽

Classic
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NHK Eテレで「今届けたい音楽」がありました。まだやってます。コープランドの第3交響曲には有名な「市民のファンファーレ」が転用され、第2次世界大戦の終焉を喜ぶ高揚感が表されている。しかし、指揮者のスラットキンいわく、終盤近くにとんでもない不協和音が響くと。そのとおりだった。なんだ?何を予言している?井上道義の振るショスタコーヴィチの交響曲第11番終楽章「警鐘」。井上曰く、ロシア革命を表現しているが、(革命で人々が解放され)良かったねで終わらない。それからどうすると問いかける。途中多くのオーケストラメンバー全員でのユニゾンがある。なぜこんなに全員に同じ音を演奏させる?弦も管の一緒に。そして(何か悪い将来を)つぶやくような長い長いコールアングレのソロ。不安な時代をこれでもかと聞かされてめげていたが、信長貴富の「鉄道組曲」に救われる。合唱いいなあ。鉄道もいいなあ。線路は続くよどこまでも。期待するよなあ。ギトリスのシャコンヌも神がかっている。もともと曲自体が神がかっている。なんでバイオリン一本でこんな世界が表現できるのだろう。100人のオーケストラからたった一人のバッハまで、その大きさに関係なく、音楽は確実に人の心に届く。届けたいと思う音楽を受け取る喜び。最高です。

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