久々の生演奏「さくらのコンサート」音楽のすばらしさを再確認する良き時間

Classic
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久しぶりにクラシックのコンサートに行ってきました。

samon
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とても華やかで、そして有名な曲も多くよかったです。やはり生の音は最高ですね。観客も一杯入っていました。感謝の気持ちを込めて、振り返ってみます。

さくらのコンサート

すてきな名前のコンサートでしょう。「さくらのコンサート’22 ~愛と希望を込めて音楽の花束を~」が今年の正式名称です。

昨年・一昨年と、コロナ禍のために中止になっていたそうです。「やっと聴いてもらえる」と演奏者の方の気合いも入るでしょう。

このコンサートの主催は「蝶々夫人の街 ながさき」という団体です。

「長崎」を舞台にしたプッチーニの名作オペラ「蝶々夫人」。私たちの暮らす長崎の街が、このオペラのゆかりの地であることを多くに人に知ってもらい、音楽を通じて長崎の文化発展に貢献することを目標とした団体です。素晴らしいですね。

毎年4月の「さくらのコンサート」、夏の長崎港を見下ろす「グラバー園」でのコンサートを中心に、スクールコンサートなどもやっていらっしゃるそうです。

大村桜

でも「4月にさくらって、ちょっと遅くない?」と思いますよね。

コンサートの中でも話が合ったのですが、蝶々夫人は大村藩の武家の娘という設定です。よってこの桜は「大村桜」なんだそうです。大村桜はちょうど今が満開だということ。なるほど。

コンサート

コンサートの話に移りましょう。開始は、ソプラノの2重唱でビバルディの「グローリア」という神を称えるとても明るい曲。ビバルディは器楽曲が有名ですが、声楽曲やオペラも作っているようですね。

次は有名なヘンデルの「私を泣かせてください」。ソプラノ独唱。ヘンデルはメロディーメーカーですね。いい曲です。

この後、スカルラッティとティリンデッリ(こちらは初めて)の、いずれも春を喜ぶ歌が続きます。いい選曲ですね。世界中の人にとって「春」は喜びの季節なのでしょう。

歌が連続する中で、1曲器楽の曲が挟まれました。これはいい構成ですね。

チェロとピアノの2重奏でベートーベン作曲「魔笛の主題による7つの変奏曲」です。

ベートーベンはチェロとピアノのためのソナタを5曲作っていますが、その他に3曲の変奏曲を残しています。中でもヘンデルの「見よ、勇者は帰る」のテーマは、運動会の表彰のときの曲で、皆さんよくご存知の旋律。やっぱり、ヘンデルはメロディーいいですね。

今回はモーツアルトのオペラ「魔笛」の中の旋律がテーマになった変奏曲です。

ベートーベンは変奏曲の名手で、ピアノのための変奏曲も多数作っています。変奏曲が得意だったんですね。即興でも、テーマが与えられれば、すらすら変奏することができたそうです。

チェロの優しい音色が耳に心地いいですね。低い弦もとてもよく響いていました。

オペラ「蝶々夫人」から

コンサートの中心がやってきました。オペラ「蝶々夫人」から、結婚式での「登場」の場面と「愛の二重唱」そして、このオペラでもっと有名な「ある晴れた日に」が歌われました。

ナレーションも加わりながら、舞台が少し暗くなり、オペラを再現するような演出です。オペラの出だしの弦楽器のフーガ(追っかけ)の一説をピアノが奏し、そこに蝶のプリントのドレスの歌手が登場して、素晴らしい声量と豊かな表情で歌い上げました。

ピンカートン役のテノールの男性が加わり、甘い初夜の二重唱がいつまでも続くかのように奏されます。素晴らしいメロディです。

「ある晴れた日に」は、ピンカートンが去って3年が過ぎ、誰もが男はもう帰ってこないと笑う中、きっと帰ってくると愛を信じる女心を切々と歌う名曲です。堪能しました。

後半

後半もドニゼッティ・チレアのオペラのアリアが奏され、最後の2曲はプッチーニの名曲が歌われました。

オペラ「トスカ」から「歌に生き愛に生き」とオペラ「ラ ボエーム」から「私の名はミミ」です。

いずれも名曲中の名曲です。私は「歌に生き恋に生き」と思っていたのですが、少し調べてみると、トスカが歌う中での「愛」はいわゆる男女の「恋」でなく、キリスト教的隣人愛や真摯な信仰心のことを言っているとのことで納得できました。トスカ像が少し変わりますね。

いずれも素晴らしいソプラノの歌唱にうっとりするものでした。

最後はアンコールに、出演者全員による滝廉太郎の「花」が歌われ、まさにひときわ花やかな中にコンサートは終了しました。

samon
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久々のホールでのコンサート十分に楽しませてもらいました。音楽は本当に素晴らしい。人間になくてはならない楽しみだと確認しました。コロナ禍に負けず、今後も音楽の生演奏が開催され、人々が一緒にそれを楽しめるようになって欲しいと切に願います。出演者の皆様本当にありがとうございました。

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