
ユナイテッドシネマ長崎5番スクリーン。公開2週目の月曜の12:20の回に行きました。10人くらいかな。部屋は小さめですが、スクリーンは大きく感じられてよし。
結論
エンタティメントに徹した大満足の作品。本当の主人公は誰なのか?必見必聴の超オススメ作。
概要・あらすじ
古代ローマを舞台に、皇帝の後継者争いの陰謀に巻き込まれ、剣闘士(グラディエーター)として苛烈な戦いに身を投じる男の姿を描いたスペクタクルアクション「グラディエーター」。巨匠リドリー・スコットが監督を手がけ、アカデミー賞で作品賞や主演男優賞など5部門を受賞した同作の24年ぶりとなる続編。
今作の主人公となるルシアスは、ラッセル・クロウが演じた前作の主人公マキシマスの息子という設定。そのルシアス役を、「aftersun アフターサン」でアカデミー賞にノミネートされたポール・メスカルが演じた。そのほかデンゼル・ワシントン、ペドロ・パスカル、前作から続投のコニー・ニールセンらが共演。リドリー・スコットが前作に続いて監督を務め、脚本は「ナポレオン」「ゲティ家の身代金」のデビッド・スカルパが担当。
ネットより引用
将軍アカシウス率いるローマ帝国軍の侵攻により、愛する妻を殺された男ルシアス。すべてを失い、アカシウスへの復讐を胸に誓う彼は、マクリヌスという謎の男と出会う。ルシアスの心のなかで燃え盛る怒りに目をつけたマクリヌスの導きによって、ルシアスはローマへと赴き、マクリヌスが所有する剣闘士となり、力のみが物を言うコロセウムで待ち受ける戦いへと踏み出していく。
同上
感想(ネタバレあり)
前作はユニバーサルの映画でしたが、今回はパラマウント。前作はドリームワークスのタイトルもでましたが、今回はリドリー・スコットの会社「スコットフリー」の独特のアニメーションが映され、そのアニメーションのタッチそのままに前作のダイジェストを描き、観客をわくわくさせます。

前作のラストが小麦をなでる男の手(指輪をしている)の映像でしたが、本作は小麦を収穫する主人公ハンノの姿から始まります。まさに正統なる続編。しかしその期間は24年という四半世紀。なぜ今正統な続編を作ろうとリドスコは考えたのでしょうか?
wikiの記事に次のようにありました。
2000年公開の前作が大ヒットした後、続編を望む声が業界内であがっていた[11]。しかし、ふさわしい脚本が生まれなかったことや、前作配給のドリームワークスが経営難のため版権をパラマウントに売却したことから、企画は長らく頓挫していた[11]。
wikiより引用
ユニバーサルからパラマウントに変わった答えにもなっていますね。
ハンノが妻と幸せに暮らす北アフリカのヌミディアにローマ軍が船で攻めてくる冒頭のシーンからもうすごいのなんの。前作のゲルマンの森での戦闘よりも今回の船と城壁の攻防戦はワクワクしました。
ハンノの妻は弓の名手で戦闘に加わりますが、女性兵士はふつうのことだったのでしょうか?
歴史的にはヌミディアは紀元前にはローマの属州になっているので、紀元121年生まれのマルクス・アウレリウス(ハンノの祖父)後の本作とは時代は合わないわけですが、リドスコは歴史を曲げてでもこの攻防戦を描きたかったのでしょう。城壁での攻防は「ナポレオン」でも映画の前半の白眉でした。
その後の狂暴ヒヒとの闘い、コロッセオに水を張っての模擬海戦など、盛り上がりに盛り上がります。同時にムーア人マクリヌス(デンゼル・ワシントン)によるローマ転覆の謀略が進行するという二兎を追ったストーリー。

女優陣は、前作から継続でマルクス・アウレリウスの娘ルキッラにニコール・ニールセンが全編を通してがんばるが、24年の間隙は相応にビジュアルに出てしまうのは仕方ないでしょう。ハンノの妻は強く美しいですが、早々に黄泉の世界に船で行ってしまいます。その他は男ばかりの世界です。ちと残念。

ローマに入る凱旋門の上に、狼の乳を飲むロムルスとレムスの兄弟の像が存在し、ハンノはローマの誕生に関わる兄弟の話を仲間の奴隷に話します。「(狼の乳を飲んでいたので)血の汚れた兄弟によって生まれた町がこのローマだ」と。
ロムルスとレムスといえば、リドスコがプロデュースしヒットしたこの夏の「エイリアン ロムルス」を思い出します。自身が監督したエイリアンの前日譚「プロメテウス」「コヴェナント」が大ヒットとはいえず(好きな人は多いのですが)、監督を変えての方向転換で大入りとなりました。
仮にエイリアンでロムルスとレムスを出してきたのがリドスコの指示なら、リドスコの中にローマへの思いが通底していたとも考えられますね。
このロムルスとレムスの門がラストのバトルの場所となります。ハンノとマクリヌスの対決。鋼鉄の強さを見せつけてきたハンノにマクリヌスが勝つわけはないだろうと思いますが、マクリヌスは善戦。が、ついにマクリヌスは腕を切られて濁った川に沈んでいきます。
腕が切られるチャンバラで思い出すのはスターウォーズ。ルークやアナキン、メイス・ウインドゥを思い出します。いわば善の側が腕を切られてしまいます。腕を切る側が悪。もしかしたらグラディエーターⅡの主人公はマクリヌス?私の中の善と悪が少し揺らいでしまいます。

第三作も企画されていると噂の「グラディエーター」マクリヌスがまた出てくるかも知れませんねえ。

音楽は巨匠ハンス・ジマーから変わっていますが、全く違和感なく前作を踏襲しています。この映画こそ劇場の大画面で観るべき作品。さあ劇場に出掛けましょう。必見必聴。
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