録画していたNHKの「CLASSIC TV」という番組を観ました。テーマは「ラフマニノフ」。ゲストにシンガーソングライターのmilet(ミレイ)が花を添える。両親がクラシック音楽が好きで、幼少期からクラシック音楽に親しんできた彼女が、自分の音楽に影響を受けたのがラフマニノフの「ボカリーズ」だという。歌詞のない母音だけのボカリーズの影響は、自身の音楽制作の中で、メロディに乗せる歌詞を選ぶときに母音をまず考え、その母音が際立つような子音をつけると話していた。ピアノの清塚信也の「パガニーニ狂詩曲」の第18変奏の旋律に「これに歌詞を付けるとしたら?」というリクエストに、見事に英語の歌詞をのせて答え、才能の片鱗を見せつけた。独特の声質や本人曰く「ベートーベンやラフマニノフのようなダークな面に惹かれる」や清塚の「ラフマニノフの半音階がよく似合う」などどちらかと言えばしっとりと暗いイメージがあるが、その容姿は明るく素直そうなお嬢さんで、そのギャップも魅力的な方である。
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