キム・ジュファン監督・脚本作品「ミッドナイトランナー」(AmazonPrime)を観ました。ストレートでわかりやすいストーリー。主人公たちが強くないところがいいねえ。女子大生が拉致ところを目撃してから、卵子ビジネスの悪に巻き込まれ立ち向かっていく。少女たちを助けるために、必死の鍛錬訓練のシーンがかなり続く。いざ、悪徳病院に乗り込むが、そう簡単にばったばったと敵を倒せないところがリアル。もうちょっと強くてもいいのにね。一貫した精神は友達を見捨てないこと、市民の為に全力で戦うこと。そんな今薄れつつある気高い精神をどーんとぶつけてくるのが、昭和っぽくていいねえ。対比的に描かれるクラブの女たち。主人公二人が警察官(大学生)であることを知って、「お金もないのに、クラブ?」と馬鹿にする。金のある男についていく馬鹿女に対比的に置かれる市民の為に真夜中を走り続ける二人の警察大学生の活躍は見る者の胸を熱くさせる。大学の教授や女教官も適度に花を添え、バランス感覚が実に良い映画である。
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