ホラーシリーズ「パージ」アマプラで連続観賞 シリーズが進むごとにおもしろくなる希有な作品

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samon
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最新作「フォーエバーパージ」がアマプラ公開間近。高橋ヨシキ氏が、シリーズが進むごとにおもしろくなると言っていたので、第1作「パージ」と第2作「パージ アナーキー」を鑑賞しました。

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パージ

2013年公開されたアメリカ映画。ジャンル的にはホラーですね。あらすじは次の通り。

経済が崩壊した後のアメリカでは、「新しいアメリカ建国の父たち」を名乗る集団が全体主義的な統治を行っていた。「父たち」は1年に1回、夜7時から翌朝7時までの12時間、殺人を含むすべての犯罪が合法化される夜、「パージ」を設けた。この間、すべての警察消防救急医療サービスは停止される。パージの導入によって、犯罪率と失業率は1 %にまで低下し、経済状況も改善したのである。大衆はパージをカタルシスをもたらしてくれる行事だと思っていたが、実際は「父たち」が大衆をコントロールするための手段であった。なぜなら、パージの夜に犯罪の標的となるのは富裕層ではなく、貧困層だったからである。
そんな状況下の2022年3月21日、ロサンゼルス近郊の富裕層の居住区に住むサンディン家は、息子がパージの前に逃げ込んできた男を匿ったため、「パージャー」たちと戦うことになってしまった。

wikiよう引用

第1作は、サンディ家の家の中での恐怖体験が描かれます。イーサン・ホーク演じる父親と母親、長女と長男の4人家族です。父親は「パージ法」によって、彼がセールスしているセキュリティシステムが売れ、会社でのトップセールスを記録し、喜んでいます。家を増築し、隣近所からうらやましがられている存在です。この嫉妬心か後半でとんでもない展開を見せます。

パージは名目上、不平不満のガス抜きとされていますが、実は公費を食いつぶしていく貧困層の減少を狙ったものというのが恐ろしいですね。真面目に働いている者からすれば、「ろくに働きもしないで、生活保護をもらって暮らしている」人間に不快感を感じる事ってありませんか?私は生活保護をもらって派手な恰好でパチンコに行く男女を見たとき、そう感じたことがあります。

誰もが心の中に抱くそんな感情がパージ法の存在を支えているともいえてしまう。誰もが抱いてしまうねたみや嫉妬心が、「この(パージの)機会に、ちょっとお灸をすえてやるか」という道を選択する可能性がある。誰もが当事者になってしまうというのが怖いと思いました。

父は家族を守るために、匿った黒人を一時は差し出すことを決めますが、母親の意見でこれを変えてしまいます。もし、自分だったどうするだろうか?本当に悩むところです。父の勇気ある選択に感動します。しかしその父も、ついに倒れてしまいます。絶体絶命の家族を守ったのは、あの黒人だった。ここに大事なテーマが描かれていると思います。

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パージアナーキー

2014年公開、アメリカ・フランスの合作映画となりました。ジャンルもアクション・ホラー映画となり、前作の室内での恐怖が、町へと広がっています。

2023年3月21日のロサンゼルス。数時間後に始まる今年のパージに備えて、人々は暴力行為のために武装したり、騒乱から身を守るために自宅を厳重に施錠したりしている。一方、反パージ集団はテレビをハッキングし、リーダーのカルメロ(マイケル・K・ウィリアムズ)が人々に抵抗を呼びかけている。警察官のレオ(フランク・グリロ)は、飲酒運転で息子の命を奪ったウォーレン・グラス(ブランドン・キーナー)への復讐を胸に誓い、重武装して町へ出る。
 ウェイトレスのエヴァ(カーメン・イジョゴ)が娘のカリ(ゾーイ・ソウル)とともに自宅のアパートメントを施錠している中、同居する父のパパ・リコ(ジョン・ビーズリー)が2人に気づかれないようにアパートメントを抜け出してゆく。富裕層によるパージに病身の彼が身を差し出すことにより、10万ドルがエヴァたちの銀行口座に振り込まれることになる。そのことを置き手紙で知ったエヴァとカリが悲しみに暮れていたところ、武装集団が部屋へ押し入ってくる。
 シェーン(ザック・ギルフォード)と妻のリズ(キエレ・サンチェス)はシェーンの姉の家へ向かっている。スーパーマーケットに立ち寄ったのち、駐車場へ戻った2人はギャングの冷やかしを受ける。2人は急いで立ち去るが、まもなく車が故障したことにより、徒歩での移動を余儀なくされる。

wikiより引用

第2作の本作では、貧民層狩りという政府の目的がより顕在化し、巨大なハイテクトラックを擁して、本格的に政府が「仕事」として、貧民層の人々を殺し始めています。

同時に富裕層がパージの時間を利用して、人間狩りをゲームとしている姿が描かれます。人間はそのDNAに殺戮の衝動をもちつづけているのでしょうか?その衝動を1日に集約して合法化したパージ法という考えはもしかしたら・・・。そんな考えも自分の中をすっとよぎるのも恐ろしいですね。

しかし、そんな邪悪な考えを打ち破るパージ反対のレジスタンスが立ち上がります。しかし、その解決法はやはり武器によるものなのです。人間の問題は武力によってしか解決しないのでしょうか。そういえばどこかの国も軍備増強に走り始めましたね。抑止力は軍備を強化することでしか実現しないのでしょうか?このホラーシリーズはそんなことまで考えさせてくれます。あんまりなかったことです。

パージを機会に、復讐を敢行しようとする人は結構多いと思いませんか?息子を殺された巡査のレオが最後に下した結論はどうだったでしょうか。自分だったらどうしただろうか。この映画シリーズは自分だったらと考えさせる部分が多いです。そして、自分の精神の下劣さに気づかされたりしてはっとします。

samon
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高橋ヨシキ氏の言った「どんどんおもしろくなる」は嘘ではないようです。次は第3作「パージ大統領令」を今晩観たいと思います。みなさまも、わくわくドキドキしながら、考えさせてもくれるこの「パージ」の世界に足を踏み入れてみませんか?1~4作までは、アマゾンプライムで無料で鑑賞できます。

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