バートン・マルキール、チャールズ・エリス共著「投資の大原則」を読了しました。大変易しく書かれたもので、すぐに読み終わることができました。
バートン・マルキール は、名著「ウォール街のランダム・ウォーカー」の著者。この書籍も読みましたが、結構難しく最後まで読めませんでした。図書館の期限が先にやってきました。冒頭のオランダでのチューリップ・バブルの歴史はおもしろかったです。
チャールズ・エリスは、これまた名著と言われる「敗者のゲーム」の著者です。こちらはまだお会いしておりません。こちらも易しいという話は聞いていません。
この二人が、つまり高度な知識や理論を展開できる二人が、非常に読みやすく易しく投資をする際の基本を語ってくれています。
「できるだけシンプルに、しかしシンプルすぎず」というアインシュタインの言葉を取り上げ、投資の5つのルールを挙げています。
・できるだけ若い時から計画的に貯蓄に励む
・政府や企業の貯蓄優遇や課税軽減制度を最大限に活用する
・インデックスファンドで広範な分散投資を図る
・リバランスを通じて資産配分を守り続ける
・市場価格の変動に惑わされない
これらをシンプルに守ることでお金を増やすことができるとしています。「Keep it simple」ということで「KISSポートフォリオ」と呼んでいます。最後の「S」は何なのかなあ。見落としました。
さて、60歳になった私にどうためになるでしょうか。
「若いときからの貯蓄」もう残り時間は少ないです。時間がある方、うらやましい。
「政府の優遇軽減制度利用」これは使えますね。つみたてNISAは20年かかるので、私の場合一般NISAで非課税を狙いたいですね。
「インディックスファンドでの分散投資」時間は少ないですが、やれるところまで積み立ててみますか。アクティブファンドには手を出すなと言う意味での示唆はありがたく受けましょう。
「リバランス」ほったらかしにしつつ、1年に1度見直したいですね。
「一喜一憂するな」まさに、肝に銘じたいです。
この本の最後に、訳者あとがきがあります。
そこには、米国の制度が日本に必ずしも当てはまらないという指摘がされています。よく出てきた「401(k)」などです。日本におけるiDecoがそれらにあたるのでしょうが、図書館の本では触れられていませんでした。現在「投資の大原則(第2版)」としてでている新版では、そのあたりがブラッシュアップされていると思われますので、これから読まれる方はそちらの方がよいと思います。図書館で予約の際には、ご注意を。
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