デビッド・クローネンバーグ監督作品「裸のランチ」ドラッグ中毒者の妄想を映像化 独特の内臓感と官能性に満ち溢れた異様 意味はわかりません

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samon
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結論

意味をわかろうとしてはいけない映画です。スクリーンに現れる異形と官能に身をまかせましょう。

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概要・あらすじ

「スキャナーズ」の鬼才デビッド・クローネンバーグの監督・脚本で、ウィリアム・S・バロウズの同名小説を映画化。映像化不可能と言われていた難解な原作を大胆に再構築し、原作者バロウズの半生を盛り込みながら悪夢的な世界観で描き出す。

1950年代、ニューヨーク。害虫駆除員のウィリアムは、仕事用の駆除薬を妻ジョーンがドラッグ代わりに使っていることに気づく。自身も駆除薬に溺れるようになったウィリアムは、誤ってジョーンを射殺してしまう。インターゾーンと呼ばれる謎の街に身を隠したウィリアムは、奇怪な生物マグワンプに命じられて活動報告書を書くことになるが……。

ネットより引用
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感想

公開後ビデオが出たときに観たと思います。当時全然意味がわかりませんでした。

今回観て、やはり意味はわかりません。ドラック中毒者の妄想幻想を映像化しているのですから当然かも知れません。

しかし、虫の羽根の下のピンク色のしゃべる部分など、えもいわれぬ官能性をおびていることが感じられました。すこしは成長したかな。

インターゾーンという幻想世界に漂う登場人物達は、名前が似ているインターネットという架空世界を駆け回る私たちと重なる部分があるかも知れません。

マグワンプ(インターゾーンの怪物)の頭からでる麻薬をチューチューする人々は、youtubeをぼーっと眺める自分と言えなくもありますまい。たまにはいいけど、浸りすぎないように注意したいです。

その時間を、もっと主体的な読書のような活動にふりむけねばと思ったりします。

とまれ、特異な映像体験をすることができるのは間違いない映画です。そこからそれぞれが勝手にいろいろなことを考えればいい、そんな映画な気がします。もちろん何も考えなくても。

デビッド・クローネンバーグ

子供の頃から科学に興味を持つが、トロント大学では理系から文学部に転向した。「デビッド・クローネンバーグのシーバース」(75・日本劇場未公開)で映画監督デビュー。「ラビッド」(77)、「ザ・ブルード 怒りのメタファー」(79)を経て、「スキャナーズ」(81)で名声を得る。スティーブン・キング原作「デッドゾーン」(83)、「蝿男の恐怖」をリメイクした「ザ・フライ」(86)も成功を収めた。ハリウッド大作のオファーもあったが、独自の路線を突き進み、「クラッシュ」(96)はカンヌ国際映画祭で審査員特別賞、「イグジステンズ」(99)はベルリン国際映画祭で芸術貢献賞受賞を受賞する。近年は、ビゴ・モーテンセンを主演に迎えた「ヒストリー・オブ・バイオレンス」(05)や「イースタン・プロミス」(07)を、いずれも激しい暴力描写のある骨太なサスペンスに仕上げた。その他の作品に「ヴィデオドローム」(83)、「裸のランチ」(91)、「A Dangerous Method(原題)」(11)などがある。

同上

DVD棚に「デッド・ゾーン」と「ザ・フライ」がありました。結構好きな監督ですが、近年は遠ざかっていたようです。これを機にいくつか観てみたいと思っています。

「デッド・ゾーン」は特に好きな作品で、冬枯れたような色調が悲しみを倍加します。

理系から文学部に転校し小説家を目指しますが、本作「裸のランチ」のウィリアム・S・バロウズらに自分がとうていかなわないと知ると、さっと方向を変える転身の判断の素早い人生を展開しています。

映画に出会い、生涯をかけることになります。御年80歳にして、新作「クライム・オブ・ザ・フューチャー」を発表しました。好きなことに出会い一生続けてくることができたうらやましい人生です。

まだまだ何本も驚く作品を作ってほしいですね。

samon
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分からないけど魅力的。何度も見たくなってしまうのがクローネンバーグマジックです。ぜひ体験してみてください。私はより官能性の高い「クラッシュ」にチャレンジしてみます。「裸のランチ」のBDディスクは廃盤なのか、異様な高値です。小説はいかがですか。

コメント

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