タイ・ウエスト監督作品「X」ヒロイン ミア・ゴスの驚異の二役 殺人おばばパールの前日譚が現在上映中の「PEARL」三部作のスタートだ

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samon
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結論

世界最高齢殺人鬼夫婦!すごいアイディアです。セックスを謳歌する若者への憎しみと老いの悲しみが根源にある深い作品でもあります。殺され方も工夫あり。今すぐアマプラで見るべし。超オススメ!

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概要・あらすじ

X エックス』(原題:X)は、2022年アメリカ合衆国ホラー映画。監督はタイ・ウェスト、出演はミア・ゴスジェナ・オルテガブリタニー・スノウなど。史上最高齢の殺人鬼夫婦が住む屋敷に足を踏み入れてしまった3組のカップルの運命を描いている[1]

続編の『Pearl パール』や『MaXXXine(原題)』と合わせ、A24初の3部作シリーズとなる予定。

wikiより引用

1979年、スターを夢見るマキシーンは、恋人の“自称”プロデューサー・ウェインと共に、テキサス州の片田舎に赴いた。自主制作のポルノ映画を撮るためで、同行者は女優のボビーと男優のジャクソン、カメラマンで監督志望の大学生RJ、録音技師はRJのガールフレンド・ロレインという6人組だった。ハワードとパールという高齢夫婦の農場で離れを借り、撮影を開始する一同。

昼間は順調に撮影を続ける撮影クルー。だが、ロレインと仲違いしたRJが、深夜に一人で帰ろうと車に向かった。そんなRJに色目を使う農場主の妻パール。実はパールは殺人鬼で、高齢ながらセックスに執着していた。無視されて平然とRJを刺し殺すパール。夫のハワードは心臓病の老体だが、愛する妻の殺しを手伝い、被害者の他所者たちを秘密裏に始末する共犯者だった。

RJを探しに出て、パールに殺されるウェイン。撮影クルーは老夫婦に次々と殺され、マキシーンだけが取り残された。心臓の悪いハワードが力尽き、発作で死亡しても構わずに、マキシーンを殺そうと迫るパール。そんなパールを倒し、農場から逃げ去るマキシーン。後には大量の死体と撮影機材だけが残された。

同上
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感想

全裸で池に浮かぶマキシーン。戻ろうとする彼女のうしろから、巨大なアリゲーターが迫るサスペンスを俯瞰の画像で静かに捉える。

ポルノ出演を自ら望んだロレイン。彼氏のRJは監督でカメラマン故、その行為を撮影しなければなりません。その屈辱を俯瞰で捉えるシャワーシーン。

セックスに執着するパールと夫の行為は、映画史上最高齢の濡れ場シーン。これまた、俯瞰でカメラは捉えます。

いずれも神が人間の運命を嘲笑うようです。神はじっと見ているだけで決して助けてくれようとはしないもの。

神を讃える(異様な)テレビ番組しかり、神への皮肉な見方がこの映画からにじみ出てきます。

田舎シリアルキラーファミリーものでは、どのような殺し方をするかが、重要ポイント。バラエティに富んでいてすばらしいできです。

中でも、プロデューサーの裸足で釘を踏み抜く痛さからの最後のぐさりは、もう痛いのなんの。

男優の銃で胸をバンは単純でしたが、これは「海兵隊」として戦った男へのハワード(パールの夫)のせめてもの情けでしょうか。

ブロンドの女優は池に落とされ、前半のアリゲーターがやっと活躍します。夜の池でも立ち上る血の赤さがわかります。「ジョーズ」へのオマージュもあるでしょうか。パールの「ブロンドは嫌いなのよ」の理由は映画「Rearl」で明かされるようです。

オマージュと言えば、地下室に閉じ込められたロレインが、斧で木製のドアを破るのはもちろん「シャイニング」ですね。

最初に犠牲となるRJの殺され方が最もショッキングで執拗。真っ赤に染まっていく世界は「キャリー」を彷彿とさせます。

ざらついたエンドタイトルはもちろん意図的なもの。エンドタイトル後の「Pearl」の予告編は、アマプラではなかったようです。残念。

最高齢シリアルキラー夫婦の行動の理由はほのめかされつつ、深みは次回作「Pearl」につなげていくところが冴えています。

samon
samon

こういう作品に出会えるから映画はやめられません。アマプラですぐに御覧ください。そして劇場で「Pearl」をというコースが最高ですが、すでに劇場ではナイトの1回のみ上映です。終わる前に行けるか微妙です。アマプラに降りてくるまでのんびり待つ手もありです。

コメント

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