タイムスリップ短編集

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佐々木譲 著「図書館の子」を読んでいます。第1話「遭難者」第2話「地下廃駅」とも戦前戦後を舞台とした、タイムスリップものの短編となっている。「遭難者」は違う時代からきた男が何のためにどこから来たのかは明かされず、その含みが物語に想像を膨らませる仕掛けとなっている。

「地下廃駅」も過去に友達を残して、自分だけが生還した少年の過去への禍根が自らを殺していく。過去にタイムスリップする際に、防空壕から穴を通り抜けていくのは、キングの「11/22/63」もウサギ穴を彷彿とさせる。いやもっとスリリングだ。地下の廃駅に蒸気機関車をもつ列車があったりするのだから。

そして、表題作「図書館の子」となるのだが、途中まで読んでこれは前の②作品と違って日本の話では無いのでは・・・と思わせる言葉がちらほらちりばめられて興味深い。「獅子の門」「黒パン」「馬車」さあ、楽しみだ。

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