ある投資信託会社のセミナーに参加してみました。そこで語られた日本の状況が数字で分かりやすく語られたので、備忘として記すことにします。
数字で知る日本の衰退状況
出島メッセでは、内科の学会が開催されており、巨大なその団体の間を通って、小さな会議室に入りました。時間ぎりぎりについたので、席は埋まっており、一番前に一つ空いた席に座ることとなりました。結果的にはプロジェクターの文字がよく見えてよかったです。
参加者は、老若男女いらしたようです。子供連れの夫婦もいました。以前参加したときは、おじさんばっかりだった気もしますが、世は資産運用の時代。それを反映しているのでしょうか。
備忘としたいのは、この会社のCEOの方が語った、日本の状況です。プロジェクターなしで、口頭での話だったのですが、分かりやすく心に残ります。プレゼンも慣れてしまっていて逆にそれなしの方が心に残ったりもします。今回はそんな感じでした。
まずは、世界でのGDP(国民総生産)の数値です。彼はGDPシェアと言ってました。
日本 1994年 18%(第2位) 1位はもちろん米国です。それが、2022年になると。
2022年 5%
中国 1994年 2%
2022年 18%
完全に逆転してしまったということですね。
次に所得についてですが、これを1人あたりGDPで示してくれました。
日本 1994年 39000ドル
2022年 40000ドル
ほぼ変わっていません。この20年で日本人の所得はまったく上がっていないということですね。
米国 1994年 36000ドル
2022年 63000ドル
中国 1994年 23000ドル
2022年 46000ドル
米国も中国も倍増しているのです。地球全体の人口は増加しているので、世界の多くの国が米国や中国のように、1人あたりGDPは増加しているそうです。そんな中で停滞する日本の姿。なぜなのでしょうか?
最後に、国連への拠出金の割合が語られました。
日本 1994年 21%(第2位)1位は米国で25%
2022年 9% 米国は24%
これに対し中国は
中国 1994年 2%
2022年 12%
これでも中国に完全に逆転されたことがよく分かります。衰退した日本ですが今でも9%も出しているのが驚きますね。
どうしてこのような事になってしまったのかには、様々な要因があるのでしょう。政治のあり方、人口減少・・・。とにかく何とか考えていかねばならないことは確かです。この投信会社は、日本企業のファンドを作り、優良企業を厳選して「成長する企業の見える化」を目指すと言っていました。技術や力のある企業がまだまだ日本にあることを分かりやすく示すことで、外国からも再び注目やお金が集まることをねらっているとのことでした。とにかく私たち日本国民が何とかせねばと考えることは必須のように感じました。
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