セギディーリャ

Classic
スポンサーリンク

ボックスから1枚。先日聴いた、ムターの「カルメン幻想曲」に引かれてか、グラモフォン111の黄箱から今日出てきたのは「カルメン」だ。ベルガンサ、ドミンゴ。コトルバシュ、ロンドンシンフォニーオーケストラ、指揮はクラウディオ・アバドである。LP時代からの愛聴盤であるが、CDはなかなか聴かなかった。もうこれが素晴らしく。あっという間の前半終了だ。特にけんかで捕まったカルメン(ベルガンサ)が、ホセを誘惑する「セギディーリャ」の声の決して下品にならぬ妖艶さは鳥肌ものだ。この演奏は、曲と曲の間がレチタティーボでなく、台詞で進んでいくので、1曲の1曲の良さがより引き立つようだ。それにしてもめくるめく名曲揃いで、あらためてビゼーの凄さを感じざるを得ない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました