スピンオフ

スポンサーリンク

恩田陸著「祝祭と予感」を読んでいます。あと1章で終わる。この本はページの余白が多い。1文1行が多いのでページをめくるスピードはとても速い。この小説は恩田のピアノコンクールを描いた「蜜蜂と遠雷」の続編というか、スピンオフ短編集だ。「蜜蜂・・・」の既読者なら、あの主人公たちが戻ってきたとうれしくなる本だ。印象に残ったのは、審査員ナサニエルと嵯峨三枝子の若き日の出会いの物語。マサルの指導の先生を変えるための大戦略。課題曲「春と修羅」の誕生の物語。そして、奏が自分のビオラと巡り会う物語。それぞれの人物像がより彫琢される。いまのところ、主人公栄伝亜矢がクローズアップされないが、最後の1章に期待しよう。あ、風間塵もあまり出てないか。終章はどちらの物語かな。楽しみだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました